主人公が魔法学校を舞台に、男子生徒たちとの親密度を上げながら学園にまつわる謎を解明していく恋愛アドベンチャーゲーム『Goes!(ゴーズ)』が、昨年末にPlayStation(R)Vita専用ソフトとしてリリースされました。
本作は、いわゆる"乙女ゲー"にカテゴライズされる作品となっていますが、しかしながら、この『Goes!』には、他の乙女ゲーにはない大きな特徴があります。
その特徴とは、登場するキャラクターの声を全て女性声優が演じていること!たくさんのイケメンたちが登場する乙女ゲーでありながら、中の人は全員女性。いったいなぜ!?
疑問を解消するべく、『Goes!』を手がけたゲームメーカー「プチレーヴ」にインタビューを行わせていただきました。
乙女ゲーだけど出演者は全員、女性声優!? ゲームを彩るキャスティングに注目!
『Goes!』は、三瓶由布子さんや白石涼子さん、皆川純子さんに竹内順子さん、斎賀みつきさんに國立幸さん、豊口めぐみさんなどなど、男性のアニメファンや声優ファンにもお馴染みの豪華女性声優陣が参加した作品となっています。
元々は、ドラマCDシリーズからスタートし、この度のゲーム化を迎えた本作。通常であれば"イケメンボイス"な男性声優がキャストの大半を占める乙女ゲーの中で、このちょっぴり特殊な構成は非常に目を引きます。
乙女ゲーのファンである女性だけでなく、男性でもアニメやゲームに親しんでいる人ならば、そのキャスティングを見ただけで気になってくる『Goes!』。
この思い切った配役を行った理由について、そして、キャラクターボイスへのこだわりについてなどなど、先ずは本作を彩る"声"にまつわる質問をさせていただきました。
「女性声優で男の子たちの声をあててはどうなんだろう?」というところから企画がスタート
――元々はドラマCDの企画だった『Goes!』が、今回のゲーム化に至るまでの流れを教えていただけますか?
高校生を中心とした物語を作りたいと漠然と考えていた時に、女性声優が男性キャラクターの声を担当しているアニメを視聴して、「女性声優で男の子たちの声をあててはどうなんだろう?」というところから企画がスタートしました。
しかし、「女性向け恋愛ゲームに女性声優が受け入れられるのか?」ということが、社内でも一番の問題として挙げられたため、当初はドラマCDシリーズのみを発売することを考えていたのですが、予想以上にWEBや雑誌での反響も大きく、更にメインキャラクターたちを演じる7名の女性声優が素晴らしい方々に決定し、ドラマCDシリーズもとても良い感じだったので、「ドラマCDシリーズだけで終わらせるにはもったいない……!」との想いもあり、ゲーム化も同時に企画することとなりました。
ある意味、0か100かの大きな賭けでしたが、原案の榛乃さんや音響監督の菊田さんや社内外の制作スタッフ、様々な方のご協力のおかげでドラマCDシリーズ、ゲーム共に素晴らしい作品に仕上がりました。
多くのファンの方にご支持いただいてゲーム化を決断して良かったと思います!
――『Goes!』に出演されている声優は、どのような点を重視してキャスティングを行われたのでしょうか?
過去、ゲームやアニメで少年役の経験があり、攻略対象の少年たちを演じて違和感のない、とても自然で且つかっこいい声の方を中心にリクエストさせていただきました。
――声優関連で特にこだわった点は何ですか?
メインキャラクターだけではなく、サブキャラクターまで女性声優さんを起用させていただきました。