――由宇は昔の自分から変わりたいと思って努力しますが、小松さんが変わりたいと思う部分があれば聞かせてください。

小松:(作中で由宇も目標の1つに掲げていた)下を向かないというのは今の自分にあっている目標というか、割とネガティブだったりするんです。昔から前に出るのが苦手で恥ずかしがり屋なんですよ。

こういう仕事していると、学園祭とかでも前に出させられることが多くて、でも私はすごく嫌だったんです(笑)。

裏で大道具とか作る裏方のほうが好きで。今でも恥ずかしがり屋なんですけど、そういうのを克服したいし、人見知りも克服したいです。

――それなのに今モデルや女優など人の前に立つお仕事をされているんですね。

小松:そうですね。

でも女優業を始めてからは徐々に人見知りを克服しようと思っています。

やっぱり自分で壁を作っちゃうと周りの人も話しづらくなったりしちゃうし、そういうのを考えると人見知りってあまり良いことがないというか。

こういうお仕事だと作品ごとに初めましての人が多いので、気をつけるようにはしています。

――中島さんと千葉さんに対しては人見知りは発動しなかったんですか?

小松:最初の時は3人とも別々にごはんを食べたりしていました。

3人一緒のシーンで他愛もない話をして仲良くなって、毎日一緒に撮影していたので、だんだん素も見せてくれたりイメージも変わったりする部分もあったので、すごく仲良くさせていただきました。

クールなクロが実は……中島健人は千葉雄大にデレデレ!?

――現場で中島さんや千葉さんのクロやシロっぽいと思ったエピソードはありますか?

小松:演じているときも私は2人ともそれぞれのキャラにピッタリだと感じていて。

©「黒崎くんの言いなりになんてならない」製作委員会

千葉さんはシロって感じだし、中島さんも普通なんですけど、私の中ではもうクロって感じなので、一緒に取材を受けた時に「中島さんはそんなイメージないから意外だね」と言われていて、え~、そうなんだと思って。

でも千葉さんはたまに、黒そうだな、と思うような笑顔を見せたりするんですよ(笑)。

黒崎という感じではなく、中が“黒そう”みたいな(笑)。

最初はすごいほわほわしているイメージだったんですけど、現場に入ってみると、無茶ぶりとかなんでもやってくれて、すごい面白い優しい方でイメージがガラッと変わりました。

――撮影中の面白かったエピソードは?

小松:顎クイは本当に毎日撮影であったので、慣れちゃいけないのに慣れてきちゃって。

もう手が顎の方にくると、自分でこう顎を上げてしまったりとか(笑)。

あと壁ドンとかやり合いました(笑)。

みんな勝手に逆のキャラをやってみたりとか、千葉さんに壁ドンしたりとか。

そしたら千葉さんが、「うれしい!意外とドキッとするね。いっつも自分がやる側でわかんないから」とか言ってて面白かったです。

――現場で中島さんと千葉さんの微笑ましい場面などありましたか?

小松:2人ともすごく仲良しで、中島さんが千葉さんにベタベタする感じだったんです。

――意外ですね!

小松:(中島さんは)ちょっとデレデレしていて、2人で肩組みながら話していたりとか、なんか(自分が)取り残されている感がありました(笑)。

2人がすごい仲が良すぎて、楽しそうだなと思いながら見てました。