BIGBANG 左からG-DRAGON、V.I、SOL、T.O.P、D-LITE

中盤では、ソロとユニットのパートも。先陣を切るV.Iは『STRONG BABY』を。リリース当時よりもずっと艶かしく、貫禄さえ感じさせるパフォーマンスで魅せる。D-LITEが『WINGS』で、翼を広げるように伸びやかな歌声で会場を満たせば、今度は、T.O.Pが『DOOM DADA』で独特の世界観を築いていく。繰り返されるフレーズに酔いしれると、SOLが『EYES, NOSE, LIPS -KR Ver.-』でソウルを届ける。ここまでの盛り上がりも相当なもの。

しかし、GD&T.O.Pの『ZUTTER –KR Ver.-』、G-DRAGONとSOLの親友コンビが放つ『GOOD BOY』に盛り上がりはさらに加速。本人たちもオーディエンスとともにステージを、ビートを、心底楽しむ空間はまさに“DOPE”。そして、このパートのトリを飾ったG-DRAGON。『ピタカゲ(CROOKED)』で楽しく遊ぶG-DRAGONは、イヤモニを外して歓声のシャワーを一身に浴びる。ステージを支配するのはまさに彼だ。そこから、“カン・デソン”(D-LITEの本名)コールに迎えられ、D-LITEのドラムプレイから『SOBER』へとなだれ込む。ライティングの反射で会場全体がミラーボールのようにキラキラと輝いていた。

終盤のMCでは、テレビ出演の際、お笑いコンビ・トレンディーエンジェルの斎藤からネタを伝授されたV.Iは、「これからすべてのリアクションを『ペッ!』にしましょう」と、オーディエンスに促し、5万5000人が一斉に「ペッ!」。……なんたるシュールな光景! その光景に、SOLは「それはお客さんの自由じゃない?」とクールに突っ込んでいた。

また、D-LITEが突如、「V.Iのネタを作りましょう」と無茶振りする一幕も。V.Iは、「僕の立場がどんどんおかしくなる……」といいながらも、「とにかく頑張るスンちゃんということで!」と、絢香の『三日月』をアカペラで歌うも高音部分は歌う振り(無音)だけ。「声が細すぎて聞こえないんだよ」なんて、完全に笑いに走るV.Iに、SOLは、「韓国のギャグマン(芸人)の真似だね」とチクリと刺して笑いを誘っていた。