バリバリと仕事をこなしていた独身時代。結婚し、大好きな彼と過ごす毎日にウキウキだった新婚時代。そんな日々を経て、待望のわが子を出産!…その直後に訪れる“日常”を想像できていたママって、どれくらいいるでしょうか?
赤ちゃんは可愛いけれど、ずっと抱っこしていないと泣き出すし、夜中でも構わず起きておっぱいを欲しがる。新生児の頃は、外に出ることもなくおむつ替えと授乳だけで一日が過ぎ去ることも。
多くの新米ママは毎日寝不足で、髪や肌をケアする余裕もありません。自分の心すらコントロールがきかなくて、訳もなく泣きたくなったり落ち込んだり…。“身も心もボロボロ”な気分になりがちです。
気晴らしにふとSNSを開いてみると、そこに綴られているのは独身の友達のキラキラとした毎日や、結婚したての友達のラブラブな新婚生活、子育てが一段落した友達が趣味に打ち込む様子ばかり。
『子育てってもっとキラキラしてると思ってた』『わたしって、なんにもない人間だなー』――。新米ママの多くが、一度はそんな気分に襲われたのではないでしょうか。友人たちが羨ましい、そんなネガティブな思いにとらわれることだってあります。
そんな後ろ向きな感情に目をつぶるのではなく、率直に綴って共感を集めるのが、長野県在住の主婦『こんぶ』さんのInstagramアカウント(@ookmboo)です。
日常のひとコマに「わかる!」の声続々
こんぶさんが綴るのは、こよなく愛する旦那さん、生まれたばかりの息子くんとの日常の出来事。
それも、おむつ替えの最中でウンチをされて「あ~あ…」と絶望したり、片付けても片付けても汚され終わりの見えない大掃除など、赤ちゃんとの生活できっと誰もが経験した“全然キラキラしてない”エピソードばかりなのです。
それでも、こんぶさんの綴る毎日は明るく、愛情に満ちています。それは、ふとした瞬間に湧きあがる息子くんや旦那さんへの愛情もしっかり描写されているから。“この瞬間があれば頑張れる”、そんなキラキラした瞬間が子育て中の毎日にだってちゃんとあることを、こんぶさんの作品は思い出させてくれるのです。
投稿は毎回、「わかるわかる!」「ウチもまったく同じ!!」のコメントであふれ、フォロワーは20万人(2019年7月現在)。このアカウントに投稿された作品に51ぺージもの描き下ろし漫画を加えた『こんぶ日記』が今年7月に発売されると、すぐにAmazon売れ筋ランキングの書籍「子育てカテゴリー」1位に躍り出るほどの反響を呼びました。