「自分の子どもは天才なのかもしれない」
お子さんの成長を見ながら、そんな嬉しい発見に驚くことがあるでしょう。子どもの脳はスポンジのようなものと例えられます。まさにその通りで、日々あらゆるものを吸収し、記憶し、理解しています。
そんな子どもの脳ですが、3歳までに基礎的な部分が形成され、8歳までに完成すると言われていますよね。
この著しく成長する時期で、「天才だ」と思うシーンに遭遇するのでしょう。
また、脳にいい刺激を与えるには、多くの経験をすることが大切。なかでも、外遊びは好影響を与えます。
太陽の暖かさや動物や虫の声、砂利の冷たさや草木の香り……。それらに触れることは、彼らに新鮮な驚きを与えるのです。
多くの本を読み聞かせることも良いですし、親の言動をよく見ている時期でもあるので、私たちが正しく振る舞うことも重要です。
こと勉強においてもこの“8歳まで”という年齢が重要な意味を持っています。
今回は、コンサルタントとしてのべ3300人のエグゼクティブと、10000人を超えるビジネスパーソンと対話してきた千田琢哉さんの書籍から、教育のあり方について考えてみたいと思います。
エリートになるなら、8歳までに“落ちこぼれろ”!
千田さんは、「教育」をテーマにした自著『学校は負けに行く場所。』で、ご自身の経験から、「さっさと落ちこぼれて、自分のエリートコースを創れ」と断言しています。少々、刺激的な言葉ですが、これは子どもの脳の発達に関係しています。
「さっさと落ちこぼれて、自分のエリートコースを創れ」とは、楽をして、サボって、自ら落ちこぼれになれと言っているわけではありません。
むしろ、色んなことにチャレンジし、その結果から自分に不向きなものをきちんと理解し、得手不得手を整理することが大切と指南しているのです。
失敗することも大切な学びなのです。
千田さんは、「受験向きの脳が完成する年齢は8歳」と同書で語っています。