8歳というのは、つまり小学校2年生。この脳が完成するタイミングで、受験向きの脳かどうかが、ある程度わかるのです。

ですので、小学校2年生までに勉強に向いていないとわかれば、少い早い年齢にとまどうかもしれませんが、違う道を探してあげると良いのです。

もし、向いていないにも関わらず、「周囲がやっているから」という理由で勉強を強要されていたら……。

勉強だって不向きなこともあるので、親としては強要だけするのではなく、これは不得手なものと理解することが大切なのです。
勉強をしないと大変なことになると意固地になる必要はないのです。

せっかく成長した脳を効果的に生かすために、不得手な勉強に固執するのではなく、様々なことに挑戦させてみてはいかがでしょう。

「勉強をしないと大変なことになる」は子どもへの常套句ではありますが、学生時代に勉強しなかった人でも、大人になって意外と困っていないのでは、と千田さんはアドバイスしています。

「学生時代に学校で完膚なきまでに負け続けておけば、あなたが関わってはいけない分野が浮き彫りになる。世の中の成功者たちは自分の関わっていけない分野には見向きもせず、ひたすら報われやすい分野で勝負しているのだ」

『学校は負けに行く場所。』千田琢哉

なるほど、多くのビジネスパーソンを見てきた千田さんだからこそ、説得力があります。

長い人生のことを考えると、幼い頃や学生の頃は、「失敗できる貴重な時期」とも言えますよね。ですので、勉強の失敗も許されますし、様々な失敗も、自分が取り組むべきではない分野の確認になるので、意味のないことではありません。

大切なのは様々なことに取り組むということ。

「さっさと落ちこぼれて、自分のエリートコースを創れ」の言葉の中には、親の勇気が試されている気がしますね。皆さん、いかがでしょうか。