「主婦だからお金が使えない」は間違っている!
専業主婦だと、「自分は働いていないから、お金は自由に使えない」「稼いでくれる夫に意見が言えない」と感じている人もいるかもしれません。
ですが、その発想はおかしいと心屋さんは言います。
たとえば会社の事務員をしている人が、「私は営業さんみたいに稼いでいないからお給料はもらえないし、会社に対して思うことがあっても言えません」というようなもの。
でも、実際は事務だって会社にとって必要な仕事で、お給料をもらって当たり前の仕事ですよね。営業とは、「役割が違うだけ」なのです。
夫婦も同じで、たとえば外で働いて稼ぐ夫と、専業主婦として家のことを任されている妻という家庭だったとして、それは役割が違っても「家族という会社」の共同経営者。
だから、主婦だからといって妻が夫に遠慮する必要はなく、自由にお金を使って、夫に意見してもいいんです。大事なのは、ご機嫌でいること。どちらかが萎縮したり、我慢してイライラしたりするのはよくありません。
家事や育児が好きじゃないなら「悪妻愚母キャラ」を確立しよう!
もともと家事が苦手な人は、母親になったからといって急に家事が得意になるわけではないですよね。
育児も、向いている、向いていない、というのはその人の個性によって当然あるでしょう。
それなのに、母親になった途端、「いい母」「いい妻」であろうとがんばってしまう人は多いもの。「世間の目」なのか、自分の母親がそうしていたから……という「母親の目」なのか、自分の中で作り上げた「理想の母親像」の目なのか……そういう、“誰か”の目を気にして。
ですが、無理をして演じていると、やはり破綻します。イライラして、つい夫や子どもに当たってしまう……なんていうことも。
そういう人は、いっそ良妻賢母ではなく真逆の「悪妻愚母」キャラを目指してみては、と心屋さんは提案しています。
「家事も育児も好きじゃない」と夫に宣言してみてもいいでしょう。夫が「家事のこれとこれは自分もできる」と言ってくれるかもしれないし、お互いに好きではないのなら外注するという手もあります。
とにかく、ひとりで抱え込まずに「言ってみる」ことが大事なのだそう。
悪妻愚母になることで、毎日が少しずつ楽になり、世間のイメージする「いい妻」「いい母」ではないかもしれないですが、家庭内での夫、子どもにとっての「いい妻」「いい母」にはなれます。
*
夫婦だからといって何も言わなくてもわかり合えていると思わず、「相手は違う人間」ということを念頭に、期待しすぎず、コミュニケーションをしっかりとることが大切なのかもしれませんね。
本書には、他にも夫婦が仲良くい続けるためのヒントがたくさん散りばめられています。最近夫とうまくいっていない方や、もっと夫と仲良くなりたいと思っている方は、ぜひチェックしてみてくださいね。