おじいちゃんは、恋愛対象になりえるのか?
――好きなおじいちゃんの年齢の上限はありますか?
N子:マイケル・ケインは83歳。数字だけ聞くと無理だなと思うけど、マイケル・ケインだったらまだいいかな。人によるのかも。
S子:大好きなイアン・マッケランは76歳。本気で恋人として考えると、現実的にはどうかと思うけど、デートとかならぜんぜん平気。
K子:付き添いになっちゃわない?
Y子:80代になると、介護じゃない(笑)。
N子:アハハ。いや、でも、かわいがられたい。甘やかされたい。
S子:(クリント・)イーストウッドとかは、ちょっと怖い。下手なことを言ったら怒られそうだという緊張感がある。田中泯もわりとそっち系。でも、私はそういう緊張感が残っている感じも嫌いじゃない。
K子:確かにイーストウッドとかは怖そう。頑固じじいのイメージ。
S子:イーストウッドは、若い時もカッコよかったけど、年を重ねた今の方がカッコいいタイプの人という気がする。『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『ラブ・アクチュアリー』のビル・ナイトもけっこう好き。日本人で言えば、宇津井健も好きだった。
N子:昔カッコ良くて、いい感じで年をとっている人っていいよね。マイケル・ケインもそうで、いろんな経験を重ねての今がある。すごく品を感じるし。ネガネとか小物使いとかもおしゃれで、とにかくカッコいい!
C子:確かに上品だし、色気すら感じるよね。
――おじいちゃんたちを、恋人にしたいと思いますか?
S子:相手にしてもらえないだろうなと思ったりするから、具体的には考えない。でも、同い年の友達が、当時20歳くらいの頃、65歳くらいの人とつきあっていた。
本人いわく、いま見るとおじいちゃんだと思うけど、当時はそんなに思わなかったとか。確かに写真を見たら、ちょっとリチャート・ギアが入ってる、すごく素敵な方で、実際、バツイチでもててたみたい。
K子:恋人にすることを考えると、お父さんより上はダメな気がする。私はお父さん以下かな?現実的な恋愛にはならないんだと思う。
N子:私も現役感はいらない。ちょっと弱々しそうな人、ほっておけないタイプが好き。田中泯さまも、WOWOWで猫を抱きかかえてベンチに座っている姿を見て、すごくキュンときた。
C子:私が好きな松方弘樹や市村正親は2人とも離婚歴があって、けっこう年下の人をゲットしている。どうやってそういう人を落としたんだろう?と想像しちゃう。
S子:電車で素敵だなと思うのは、ちゃんと背広を着て、帽子を被っている人が、奥さんといっしょに乗っている人とか。私も将来結婚して、だんなさんがこういう感じだといいなあと思って憧れちゃう。
C子:私もピタッとしたスーツを着ている現役感がある人はカッコいいと思う。シブイヒゲが似合う人も素敵。でも、モモヒキとか穿いてる姿を見ると、ちょっとなあ……となっちゃう。
K子:私は逆に、電車とかで疲れているおじいちゃんやおじさんを見るとかわいいなと思う。恋愛でキュンというよりは、「お疲れ様」と思ってしまう。
実は、加齢臭もけっこう好きなので。私はパリッと系よりも、人生に疲れてちょっとぐったりしている系の方がキュンとする。お父さんの枕のニオイもかいだりしちゃう(笑)。