ピーシーデポコーポレーション(PCデポ)は、2016年3月期の3月の月次速報値を発表した。売上高は全店で前年同月比98.5%、既存店で99.3%だった。15年度(16年3月期)のグループ全体の売上高は全店で100.9%、既存店で99.5%となった。
パソコンなど商品の売り上げが低迷する中、好調なパソコンクリニックを含めたサービスが全体の売り上げを押し上げた。セグメント別の売上高を見ると、商品は88.7%と前年を下回ったものの、サービスは118.6%と大幅に増加。商品の販売だけでなく、設定や点検など充実したサポート体制が消費者のニーズに合ったとみられる。
月別で見ても、商品はすべての月で前年割れだったものの、サービスはすべての月で前年を20ポイント程度上回って推移した。
月次の速報値では売上高しか明らかにならないが、サービス事業の売上増が利益面に与えるインパクトは大きく、利益面の改善が期待できそうだ。
店舗推移は、15年度の期初に116だった店舗数は、3月時点で123店に増加。パソコン以外に、タブレット端末やスマートフォンなどインターネットデバイスのサービスに特化した「スマートライフ店」は、青山や麻布十番など東京都心を含めて10店舗をオープンさせ、計25店となった。
(BCN・廣瀬秀平)
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