お医者さんから見てもあり得るドラマ『コウノドリ』

一方、「あり得るドラマ」の代表として挙がったのは、綾野剛さんが産婦人科医を演じた『コウノドリ』です。

  • 「コウノドリ」はよくできてました。(40代、産婦人科、男性)
  • 最近ではコウノドリが放送されていたが、あれはすごく現場に即した感じにしようと努力されていたと思う。見ていても気分が悪い感じにはならなかった。(30代、小児科、女性)

記事『医療ドラマ『コウノドリ』が、ここまで涙腺を崩壊させる理由とは』にもあるように、徹底的にリアリティを追究しており、ドクターから見ても「あり得る」と判定されるドラマなんです。

医療ドラママニアの女医さん推薦は『Dr.HOUSE

さて、ここからは、医療ドラママニアの女性医師を擁する(笑)女性医師のワークライフ応援サイトjoy.netさんに突撃!

その女医さんがオススメしたいのは『Dr.HOUSE』とのこと。無愛想で皮肉屋、診察嫌いの天才診断医ハウスが登場するアメリカの医療ドラマです。ハウスの激しすぎるキャラは「あり得ない」けど、他の医師では突きとめられなかった病因を推理する過程は興味深く、手術のシーンもかなりリアル!

それでも細かいところを突くと、

  • 麻酔に関しては、術中に挿管されてない、あるいは実際はバッキング(気管内挿管や人工呼吸器などと呼吸のリズムが合わず、不調和が起きる危険な状態)などもあり、バタバタしている。

なんて部分も。医師目線で見ていくと、「あり得ないぞ」と突っ込みたくなる場面もあるみたいです。

チーム医療の重要性を伝えてくれる『医龍』

他のjoy.netさん登録女医さんたちにもお話を聞いてみると、多くのお医者さまの記憶に焼きついているのは、どうも『医龍』らしいと分かってきました。

皆さんが一様に思い出されるのは、深夜の屋上で手術のイメトレを行う坂口憲二さん、それもなぜか上半身裸……。医療ドラマにおける不自然な屋上シーンは数あれど、最も忘れがたいのがコレ。「あり得るよね」と言うお医者さんが見つかったら面白いのですが、当然のことながら、そんなおかたは一人としていらっしゃいませんでした。

しかし、あり得ない場面こそが忘れがたい。あり得なさこそが、医療ドラマを記憶に強く刻みつける決定打なのかな、とも思えてきます。

そんな『医龍』ですが、チーム医療の大切さを伝えている点では意義深い作品だと言います。一人の天才ドクターが手柄を立てるのではなく、医療従事者たちが一丸となって手術などに取り組む、それがチーム医療。そこについては「あり得る」と認定。