ところで皆さん、この燻製のことを「難しいんじゃないか」と、誤解していませんか?なぜか燻製には作るのにひと手間がかかり、素人は手を伸ばしにくいというイメージがあります。しかし、それは大きな勘違い。実は非常に簡単で、かつ、難しいと思われているからこそ、サッと作ってしまうことで、一気に人気を集めることができるのです。

必要となるのはスモーカーという食材を燻すための燻製機(snowpeak「コンパクトスモーカー」など)。これは安いものだと1000円ほどで購入できるものも(SOTO「燻家」など)。もし、スモーカーがなければ中華鍋がその代わりになりますし、燻製上級者ともなるとやかんを使って食材を燻しているようです。やかんだと重さも気になりませんね。

あとは食材に香りをつけるスモークチップが必要。香りが強く豚肉やラム肉と相性の良い「さくら」、癖がなくチーズやサーモンに合う「くるみ」、初心者におすすめなのが「ヒッコリー」、ウイスキーの香りが染みている「ウイスキーオーク」など様々な種類があります。チップも安価なものですので、いろんな香りをブレンドする楽しみもあります。スモーカーや鍋の最下部にひいて、下から熱を加えます。

また、木材を超微粉化して固めたスモークウッドというものもあり、こちらはそのものが燃えるため熱源を必要としませんので大変便利です。さらに燻製材として活躍するのが、コーヒー豆と茶葉。書籍『燻製ライフ』によると、この2つもチップの代わりをしてくれるというから驚きです。