松原さんの作品。子どもの腕に施したもの 提供:chapti tokyo

上着を着込んでいた冬が終わり、素肌が似合う季節が到来しました。

これからの季節には、現在じわじわと人気上昇中の「ヘナアート」を肌に施すという一歩進んだオシャレに挑戦してみるのも良いかもしれません。

一見するとタトゥーのようにも見えるヘナアートですが、皮膚に彫るわけではないので、全くの無痛。2週間ほどで自然に消えるので、飽きたら別のデザインに変えられます。そして、タトゥーのように社会的リスクもありません。

そこで今回は、ヘナアートサロン「chapati tokyo」のヘナアーティストの松原亜希奈さんに、ヘナアートの歴史やオシャレな入れ方についても教えてもらい、実際にヘナアートを体験してみました。

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お肌がツルツルになるトリートメント効果も

ヘナはインドやパキスタン、モロッコなどの乾燥地帯に生息するハーブの一種。

ヘナを粉末にし、ペースト状に加工したものを肌に乗せると、皮膚のタンパク質が染まります。

肌荒れを心配する人もいるかもしれませんが、ヘナは赤ちゃんの肌にも塗れる程、優しい成分なのです。実際、松原さんは子どもや赤ちゃんにもヘナアートを施したこともあるそうです。

また、ヘナを塗った後はトリートメント効果でお肌がツルツルになるというメリットも。

オーガニック好きやナチュラル志向の20代〜30代女性に人気だそうです。もちろん、なかには合わない人もいるので、事前にパッチテストは必須です。

ファッションとおまじない、両方を楽しめる

ヘナアートの歴史は5,000年にも遡ります。

現在はファッション感覚で楽しむ人が多いですが、元々は模様が消える頃に願いが叶うというおまじないの要素が含まれたもの。そのため、インドでは、結婚式やお祭りなど、特別な日には必ずヘナアートを施します。

手や足に施すことが多いヘナアート。アート中やヘナを乾かしている間は手足を動かせないので、「普段、頑張って動いてくれている手や足を休めよう」という休息を薦める意味も含まれているそうです。

松原さんにヘナアートを入れるオススメの位置を聞いてみたところ、皮膚の厚い部分の方が長持ちするとのこと。心臓から離れている手や足が一番適しているそう。

夏場はサンダルに合わせて足首に施すのもオシャレです。胸元に施すのもファッション性は高いですが、「胸元の皮膚は薄く、すぐに落ちてしまうためあまりオススメしない」と、松原さん。

松原さんの作品。サンダルに合わせて足首に施すのもオススメ 提供:chapati tokyo