「アレンジをして、『華【hae・ne】』のまるで蝶が舞うような可憐な部分、『RAINBOWS(New ver.)』のインダストリアルな部分……、より楽曲の良さが伝わると思います。」

ヒロトのMCから『華【hae・ne】』『RAINBOWS(New ver.)』が連続して放たれる。人気曲を、歌メロ以外ガラッと変えて、新曲のように仕立ててしまう大胆さには度肝を抜かれた。

円熟した今のA9とそのファンだからこそ楽しめるような、サウンドへの探究心をひたすら感じる2曲に、会場が酔いしれる。

そして春らしい歌詞がロマンチックな『BLOSSOM』、低温な音の波に漂うような『INOSOMNIA』。

BLOSSOM』ではヒロトがシンセサイザーを弾きこなして魅せ、『INOSOMNIA』では沙我がギターを持った。「良い音を届ける為になんでもやってみよう」と言わんばかりの姿勢が実にA9らしい。

1部ラストを飾ったのは、沙我のポエトリーリーディングでおなじみの『ハロー、ワールド』だ。

沙我の情熱的な言葉と力強い音像と映像が突きつけられ、まるで映画のクライマックスを見ているように五感がたかぶったのは、筆者だけではなかったはずだ。

2部は『LIGHT AND DARKNESS』のリード曲、『PRISMATIC』からスタート。キラキラ輝くムービングライト、希望や感謝や未来を歌う明るい歌詞が会場を照らし出す。歌詞を口ずさむファンの笑顔と、1人1人に気持ちを届けるようにフロアを見渡すメンバーの姿が印象的だった。

そのままライブ定番曲の『TSUBASA.』、疾走感溢れるアッパーな『ZERO』と、右肩上がりに会場のボルテージは上がり続け、ライヴバンドとしてのA9の強さを見せつけられる。