クリエイターを直撃! グラビティフォールズの魅力とは
「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」がここまで魅力的な世界観を作っているのは、クリエイターのアレックス・ハーシュ自身の経験がもとになっているから。
先日、来日したアレックス・ハーシュへのインタビューから、グラビティフォールズの魅力に迫ってみましょう。
――このストーリーにはご自身の体験が盛り込まれているとうかがったのですが、具体的にどんな部分で盛り込まれているのでしょうか?
うん、ディッパーとメイベルのキャラクターは、実は僕自身と、僕の双子の姉がモデルになっているんだ。子どものころ、僕はディッパーみたいな子だった。そして子どものころ、僕らは森の中に住む大叔母のルイスおばさんのところに行かされて、そこで夏を過ごしていたんだ。そこでの時間はすごく長く感じられた。ある意味退屈だったんだよ、時々ハイキングに行ったりするだけでね。
でもその当時、僕らはいろんな想像をふくらませていた。もしここで、もっとエキサイティングなことが起きたらどうだろう?とか、もしお化けやモンスターを見たらどうだろう? って。だからこの番組は、僕が過ごした夏の思い出と、夏の間に僕らが「こんなことが起きればいいな」と夢見たことに基づいているんだ。
――『グラビティフォールズ』というタイトルは、どのような意図で付けられたのでしょうか?
ちょっとこれは説明が少し難しいな。何故かってこれは、英語の駄洒落だからね。英語では滝の名前には、例えば「ナイアガラの滝」とかのように、フォールズ(滝)って言葉が2番目に付く。そしてグラビティ(重力)というのは、物体を落下させる力のこと。物体をフォール(落下)させる力だね。だからこれはある意味、英語の駄洒落なんだ。重力の名前が付いた滝、グラビティフォールがあるってこと。
それと、グラビティ(重力)って言葉の持つ雰囲気も掛けているんだ。「サイエンス」って感じだし、何というか…ミステリアスで目に見えない力を表す言葉だ。だから、ミステリーを扱った番組にふさわしいと思ったんだよ。