キャラクターたちがお互いを大好きだということが根底にあるようこだわった

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――作品を作る上でこだわったのは、どのようなところなのでしょうか?

そうだな、僕と一緒に仕事をしている人に聞いてもらえば、誰もが言うと思うんだけど…僕はあらゆることにこだわるんだよ。時には“うるさいボス”になり得る(笑)。でもテレビ番組を作る中で一番重要なことは、キャラクターのパーソナリティだと思う。

ディッパーとメイベルは僕と僕の双子の姉に基づいているから、彼らが互いのことを大切に思っているし、いい友であり仲良しなんだ、と視聴者に思ってほしいんだ。その意味で僕が一番こだわったのは、キャラクターたちが互いのことを大好きだってことを伝わるようにした点だね。それがこのシリーズの根底にあることが伝わるように心掛けたんだよ。

子どもも大人も楽しめる謎解き要素

――例えばオープニングのイメージなどには、「子ども向け」に留まらない凝った映像があちこちに見られ、非常に印象深く感じました。それは特に意図的に、意識されたのでしょうか?

うん、この質問はすごくよくされるね。まず僕の考えでは、あらゆる年齢層に対して本当に最高のものを作るには、何よりもまず僕自身が楽しめるものを作ろう、ということを心掛けているんだ。何故ならば、僕は時には子どもっぽくなれるからね(笑)。くだらないことや、ふざけたことが大好きなんだ。

でも同時に僕は大人だから、怖い思いをするのも好きだし、サプライズも好き、ミステリーも好き。つまり僕は半分子どもで半分大人だから、僕が好きと思えるものなら、それは子どもも大人も楽しめるものだと信じている。あらゆる人にとって何かしら盛り込まれているようなものを作るというのが僕らの狙い。だから番組を見た人たちに、実際にそう捉えてもらえるのはとても嬉しいよ。

――作品の中にはホラーやスリラー、ミステリーなどの映画作品の影響なども感じられるのですが、アレックスさん自身が影響されたもの、あるいはそれを意図的に入れたものなどはありますか?

もちろん。番組の中にはいろいろと他の作品も盛り込んだんだ。アメリカのものもあるし、日本のポップカルチャーから取られたものさえある。ハロウィンのエピソードでは、日本のアニメーション「千と千尋の神隠し」のカオナシにかなり影響を受けたモンスターが出てくるよ。さらに僕らは、スピルバーグの映画なんかからも影響を受けているんだよ。

1980年代、1990年代の映画に出てくるモンスターや…例えば「ジュラシック・パーク」の恐竜とか、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のタイムトラベルとか。僕は80年代後半から90年代前半ごろに育ったから、その時代の映画をたくさんこの番組に盛り込もうとした。アニメーターやアーティストというものは、あらゆるジャンルのものからインスピレーションを得ようとするものだと思っているしね。

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