失恋のレジリエンスの高め方

もし、前に一歩踏み出せたなら、これからは、ぜひ失恋のレジリエンスを高めていきましょう。日頃からできる高め方は?

1. 自分に自信を持つ

菅原「自分に自信を持つことが、失恋に限らずレジリエンスを高めることにつながります。

そして自分に自信を持つためには、日頃から仕事に、趣味にと、活き活きと活動していることが大事です。

それが結果として、失恋など辛い出来事があっても早く立ち直る力になってくれます」

2. 友達の意見を求め、思い込みから抜け出す

菅原「落ち込みやすい人は、ネガティブな出来事を、

●自分のせいで起きた(自責化)
●この悪い状況は永遠と続く(永続化)
●何をやってもダメ(普遍化)

と、思い込みで考えてしまう傾向があると言われています。先ほど、しないように、とお伝えした『自己否定』は『自責化+普遍化』の典型になります。

レジリエンス・トレーニングを受けると、自分で思い込みから抜け出せる力がつきますが、トレーニングを受けていない人でもできる方法としては、友達など他の人に、あなたの失恋について意見を求めることです。

他の人の視点でも考えることで、出来事をより客観的に捉えられ、思い込みから抜け出せるようになります。

失恋に限らずネガティブな出来事があった時は他の人に意見を求めるようにしておくと良いでしょう」

3. 信頼できる友達を作る

菅原「信頼できる友達を作りましょう。どん底の気持ちから立ち直るには、友達の助けが大きな力になります。友達は無理してたくさん作る必要はありません。

一人でも二人でもいいので、信頼できる友達を作りましょう。信頼できる友達を作るために特に大事なことは、あなたがその人を大切にすることです。ぜひ実践してみてください」

レジリエンスは、日頃から意外なところで高められるものなのですね。

失恋の痛手から立ち直れずに困っているという方は、ぜひヒントにして、この先の、明るい未来に向かっていきましょう!

そして次に何かの壁にぶつかった際には、立ち直りが早くなった自分に出逢えるかも!?

【取材協力】菅原 聖也さん
発我代表。日本ポジティブ心理学協会、オンライン動画学習サービス「Schoo(スクー)」、企業研修などで講師として活動。今年登壇したスクー授業が人気授業の一つとして「logmi(ログミー)」で記事化された。