既存の殺虫剤が効きにくいゴキブリは本当にいた

夏が来れば思い出すのは、遥かな尾瀬と黒光りするアイツの姿…。

今年もやってきちゃいましたよ、ゴキブリ(以下、ゴキ)の繁殖シーズンが!!

じつは筆者は6月早々にすでに洗面所でゴキと遭遇しています。

深夜の時間帯だったので、ゴキもまさか見つかるとは思っていなかったのでしょうね。

戸棚の奥でじーっと身を潜めていたため、スリッパで見事叩き落すことに成功しました。

ゴキは腹を見せてひっくり返り、絶命。

しかし、どうしても死がいを処理することができず、夫に託すつもりでゴキを放置したまま洗面所の扉を閉めて寝室へと戻りました。

 ところが翌朝。再び洗面所に見にいくと、ゴキは忽然と姿を消していたのです。

夫も見ていないという。

え? 私、ゴキに死んだフリをされてダマされた!?

ネットでゴキについて調べると、「ゴキは危険を察知するとIQ300を超える」との説も散見されました。

それがホントなら絶対、ゴキのほうが自分より頭いいじゃん!

しかも、進化に進化を重ねたゴキのなかには、殺虫剤が効きにくいやつもいるそうで、もはや勝てる気がしません。

そこで、我が家をゴキに乗っ取られる前に、アース製薬研究部のゴキブリ専門家・有吉 立(りつ)さんに、駆除方法を教えてもらうことにしました。

なお、有吉さんはゴキやハエ、蚊などの害虫約100種類を研究所で飼育し、日々、その生態を調べているプロ中のプロの女性。まずはゴキのIQについて、ホントのところはどうなんですか!?

 ゴキブリは瞬間的に時速150kmで移動し、その時のIQ340を超える!?

有吉 立(りつ)さん

「自社では確認したことはありませんが、アメリカのデトロイト生体科学研究所が“ゴキブリは危険を察知すると瞬間的に時速150kmで移動し、その時のIQ340を超える”との研究結果を導き出したという話はあります」とのこと。

まったくのうそとは言い切れないかもしれません。

やっべぇぞ!

 「一般家庭でよくみられるのはクロゴキブリですが、こちらに関しては既存の殺虫剤で駆除することができます。

ただ地下街や飲食店などに出没することが多いチャバネゴキブリは、専門業者によって定期的に薬剤処理されるので、薬剤に強い遺伝子を持ったものが生き残るようになります。

そうした強いゴキ同士が掛け合わされることで、ときに数百倍の抵抗性を持つこともあります」