全国に25件ほどあるという「シングルマザー向けシェアハウス」。

シングルマザーが、ひとつ屋根の下、他の親子と共に住むその暮らしぶりは、どのようなものなのでしょう?実際に現地を訪れ、お話を聞いてきました!

ご協力いただいたのは、豊島区にあるシングルマザー向けシェアハウス「NICORI HOUCE」の管理人、野上有香さん。青森出身、3人の子(長男9歳、長女7歳、次女3歳)を持つシングルマザーです。

2年前に離婚し、事務のお仕事をしながらシェアハウスの管理人も務めていらっしゃいます。

シングルマザー向けシェアハウスの管理人になろうと思った理由は?

「まず私が、青森から東京に出てきたときに一番最初に住んだのが、シングルマザー向けシェアハウスだったのです。そこに住んでいてすごく助けられたし、オーナーさんもすごくいい方だったのです。

これは需要があるな、と感じたし、住んでいてすごく楽しくて、いつか自分も”シェアハウスに住んだ”という経験を活かして、自分自身でシングルマザーのシェアハウスを作りたいなと思っていたのです。

そんな中ご縁があって、運営の仕方など教わりながら、自分も住みながら管理人を務めることを提案していただき、今に至ります。」

シングルマザーがシェアハウスで暮らすメリットは?

【1】食事をするのが楽しい

「ごはんを食べるのがいちばん楽しいです!

母子だけだと、親自身も手抜きをしてしまうと思うのです。

他の家族もいると、お母さん自身も料理に気を配ったり、以前は買ってきたお弁当ばかりだったお母さんも、シェアハウスでは料理を作りはじめたりして、子どもの食生活がどんどん充実します。

皆で食べることで、食生活をお互いに意識できるのがすごくいいなと思います。」

【2】子どもがさみしい思いをしない

「子どもがさみしい思いをしない、というのは大きいです。

子どもにとっては、帰ってくれば誰かがいる安心感があるし、自分にとっても、以前は遅くまで子どもだけでお留守番させることがあったので、仕事終わりになると不安で、気持ちがふわふわしてしまうこともあったのですが、今は”誰かがいる”という安心感があります。

子どもがさみしくないのがいちばんのメリットだけど、それによるお母さんの安心感も大きいと思います。」

【3】出かけたいときに、お互いに子どもを預けられる

「ちょっと出かけたいなと思うときに、お互いの交流がとれていれば”みててあげるよ”ということができます。

わざわざ民間の託児サポートなどを利用しなくともいいケースであれば、協力しあえるのがいいですね。」