みなさんは、毎日、「ゆとり」ある生活を送っていますか?

忙しいママたちが「ゆとりライフ」を楽しむのを応援する「ゆとりうむプロジェクト」によると、最近では、時短で作った時間でゆとりある生活を産み出す「時産」という言葉が広がってきているといいます。

時間を産むと書いて「時産」。実際、どのように時間を産み出すことができるのか知りたくなってきませんか?

そこで、「ゆとりうむ」プロジェクト理事で、節約アドバイザー、消費生活アドバイザーなどの肩書を持つ丸山晴美さんに、時短と時産の違いや、日々の忙しい生活の中、時産を実践する方法を伺いました。

「時短」と「時産」の違い

まずは「時短」と「時産」の違いから確認しておきましょう。

「時短」

丸山晴美さん(以下、丸山)「時短は『タスクの時間短縮』のこと。例えば、一つ一つの家事、料理や洗濯、掃除などの時間短縮をすることです。日本では“時短=手抜き”といったネガティブなイメージが伴っているのも現状です」

「時産」

丸山「一方、時産は、時短によって新たな時間を産みだすことにより、ゆとりを産むこと。“時産によって産まれた時間を楽しむこと”を示しています。

共働き世帯が増え続けていますが、残念ながら女性の家事労働時間には、あまり変化が見られません。働く女性が家庭を持つことで、家事や育児など求められることが増えてしまい、日々の数多くあるタスクをこなすだけで、精一杯になっている方も多いかと思います。

その中でも、後回しになりがちな“わたしの時間”を作り、“わたしらしさ”を実現することが、本当の意味での時産だと考えています。

例えば食器洗い機を購入することで、ママだけでなくパパでもボタンひとつで食器を洗うことができます。また、食器洗い機は時産だけではなくエコにもつながります。

他にも、焼くだけ、お湯を注ぐだけでできるといった便利な“時産アイテム”を活用することで、忙しいママにもゆとりの時間が増えるでしょう。

時産はゆとり時間を作るだけではなく、“ママ一人で家事育児を抱え込まずに、家族でできる手段や仕組みを作って、家族で分担する”ことも大切なことなのです。

ゆとりうむプロジェクトに参画いただいている企業では、忙しいママたちをお助けするさまざまなアイテムやサービスを展開しています。こういったものを上手に活用して時産していただき、もっともっとママたちにゆとりを楽しんでほしいと思います」

今すぐ実践!「時産」のやり方

そこで、具体的に時産の実践方法を丸山さんに教えていただきました。身近に売られている商品を使った方法もあり、今すぐ始められるものばかりなので、ぜひトライしてみましょう!

1.料理で時産

●ジッパー付きバッグで下味冷凍

丸山「休日まとめ買いした食材をジップロックで下味冷凍することで、平日の晩御飯の調理時間を週に約1時間も短縮できます。しかも味が染み込んで美味しくなるので、家族にも喜ばれる調理法です。

料理のバリエーションを持つことで、マンネリ化を防ぎ、解凍して焼くだけなので料理が苦手な人でも簡単におかずを作ることができます」

●フライパン用ホイルで洗い物時間短縮

丸山「クックパーなどのフライパン用ホイルを敷いてフライパン調理をすることで、フライパンが汚れず、洗い物の時間を短縮できます。下味冷凍した食材を焼くときにも便利です」

●ラップで食品長持ち

丸山「サランラップを上手に活用することで、野菜やお肉の鮮度を長く、美味しく保つことができます。食品を長持ちさせることでお買い物に行く回数を減らすことで時産になります。現在社会問題化している食品ロス防止にもつながります」

●ウォーターサーバーでお湯を沸かす時間短縮

丸山「ウォーターサーバー選び一つで、時間短縮になります。例えば、クリクラを利用すると、サーバーからすぐお湯が出るので、インスタント食品、お茶やコーヒーなどがすぐに飲めます。

お湯を沸かしたり、お水を冷蔵庫で冷やしたりする手間を省くことにより、時産になります。

さらに配送員が定期的に届けてくれるので、ペットボトルを買ってくる手間もなくなり、これも時産につながります」

●液みそで味噌汁作りの時間短縮

丸山「毎日のお味噌汁づくりも、液みそを利用すると従来の味噌のように溶かす手間がなく、すぐに溶けるので手間なく完成します。また鍋やおたまなどの調理器具の洗い物が減るため、時産につながります。

顆粒タイプはみそをしぼり出す手間もなく、お湯を入れてすぐ溶けるため、時間のない朝にもとても便利です」

●チャーハンの素などでパパっと時短調理

丸山「子どもがお昼ごはんを家で食べる長期休みの時期などには、美味しく簡単に料理できる調味料も活用しましょう。例えば、永谷園のチャーハンの素やおそうざいの素などはまぜて焼くだけでパパっとランチを作れます。

時短調理で子どもとの時間を産むことができるので、親子コミュニケーションのためにも、市販の調味料は積極的に活用したいですね」