5月25日発売の「ウレぴあ」特集は“人生の最後に観たい映画の話”。
俳優、ミュージシャン、クリエイター……さまざまなジャンルの映画好きの方々に、
とっておきの作品をセレクトいただきました。
ではそんな作品たちの中で、あなたが人生の最後に観たいと思う映画はどれですか?
こちらはインタビューページにご登場いただいた方の中から<男性編>として12作品をピックアップ。(女性編はこちら)
気になるインタビューは本誌「ウレぴあ」にてお楽しみください!
↓選択肢にジャンプする↓
『ウォーターボーイズ』(妻夫木聡 選)
ふとしたことから学園祭でシンクロを発表することになってしまった男子高校生たち。その切なくもオカシイひと夏の青春を描いた矢口史靖監督作品。主人公の鈴木には妻夫木聡。日本アカデミー賞優秀主演男優賞・新人俳優賞をはじめ、多くの賞を受賞した。
『エルミタージュ幻想』(菊地成孔 選)
'01年12月23日、エルミタージュ美術館。本番撮影、1回。世界的名画を背景に、867人の俳優、3つのオーケストラがひしめき、時空を超えたロシア絵巻が、HDカメラで追いかけられる。虚構と記録、古典と最前線、過去と現在の境界線が溶け合い、消えてなくなる。
『タンポポ』(小山薫堂 選)
食通として知られた伊丹十三が、監督デビュー作『お葬式』の成功の後、グルメ的知識を駆使して挑んだ野心作。さびれたラーメン屋の復興プロジェクトを軸に、食に死生観を求めるヤクザや、危篤の妻に炒飯を作らせる男など、多種多様なエピソードが奏でられる。
『おくりびと』(小山薫堂 選)
第81回アカデミー賞外国語映画賞に輝いた日本映画。所属するオーケストラが解散し、実家の山形に帰還したチェロ奏者が、納棺氏に転職。様々な人の死を見つめることに。『タンポポ』の山崎努が出演、主人公の本木雅弘に「食」について語る場面も印象的。
『ゴッドファーザー』シリーズ(チバユウスケ 選)
アメリカに生きるイタリア移民がマフィアのボスとして君臨する栄光と悲劇、ファミリーとして生きるコルレオーネ一族の愛憎ドラマを描いた叙事詩的映画3部作。正編・続編ともにアカデミー作品賞に輝く。主演はマーロン・ブランド、アル・パチーノほか。
『ダウン・バイ・ロー』(チバユウスケ 選)
酔いどれ詩人トム・ウェイツが初主演。ラウンジ・リザーズのジョン・ルーリー、コメンディアンのロベルト・ベニーニの3人によるユーモア満点のロードムービー。監督のジム・ジャームッシュは初期の頃、個性派ミュージシャンを俳優として起用することが多かった。
『都会のアリス』(チバユウスケ 選)
ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースの初期作品であり、ロードムービー3部作の第1弾。失業気味のジャーナリストがアメリカからドイツに帰国するさいワケありの母子と出会い、ひょんなことから少女アリスとふたりきりで旅を続ける物語。モノクロの映像美が秀逸。
『アイズ・ワイド・シャット』(タナカカツキ 選)
巨匠スタンリー・キューブリックが、トム・クルーズとニコール・キッドマンを主演に迎え描き上げた愛と性のサスペンス。「仕事場でもBGM代わりに流したりもしていて、もう何度観ているかわからないです。仮面パーティに行くのとは真逆の生活を送っているので憧れるんですよね」
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ(真島ヒロ 選)
魔法の指輪を手にしたホビットが、指輪を破壊するため、仲間とともに旅に出る物語。J・R・R・トールキンの小説を、ピーター・ジャクソンが映画化。3部構成で、'01年から毎年順次公開された。'12年よりこの前日譚『ホビットの冒険』が映画化される。
『ブレイブハート』(真島ヒロ 選)
スコットランドの独立のために戦う実在の人物ウィリアム・ウォレスの生涯を描いた物語。メル・ギブソンが監督を務めた。「最初に観たとき、感動で泣いてしまった作品です。自分も最後は『フリーダム!』と叫んで、ウォレスのように死にたい。そんな理想の作品ですね」
『ニュー・シネマ・パラダイス』(真島ヒロ 選)
映画に魅せられた少年トトが映画技師の男と出会い、映画業界を目指す。数年後、故郷の村へ帰ってきたトトは、男が残したフィルムと出会う。監督はジュゼッペ・トルナトーレ。「クライマックスのシーンは、映画好きなら誰もが感動する。最後に観るならこれでしょう」
『スターシップ トゥルーパーズ』(三池崇史 選)
民主主義が崩壊し、軍事社会となった地球連邦と知性を持つバクスとの戦いを描いたB級感漂うSF映画。シュールな設定とも言える縦軸に、三池監督いわくの「異常にありきたりな男女関係」というベタな人間模様の横軸がなんとも魅力的。のちに続編も作られている。