演劇的なステージで見せるマイナス人生オーケストラ
撮影:沢田ポンヤ
続いて、ライブを素っ頓教の自己啓発セミナァと称する今回のツーマンの企画者・マイナス人生オーケストラが登場。
コミカルなSEで一人ずつ呼び込まれるメンバーに、客席はフラッシュリングやルミカライトなどの光りものを掲げ応える。
一番最後に登場したボーカルの栗山”HaL”ヰヱスは番傘を掲げ桜吹雪を振りまいた。
「地獄へようこそ!」と客席に呼びかける姿は"教祖"そのものだ。
1曲目『不幸自慢』からスタート。
撮影:沢田ポンヤ
マイナス人生オーケストラの楽曲は、ある人の生き方がその人目線で書かれているものが多い。
この曲もそのひとつだが、ハルは自分の身体に主人公が降りてきたように全身で歌い上げる。
つづく『犬 or 人間』では、おなじみの振り付けでフロアを盛り上げていく。
撮影:沢田ポンヤ
一見楽しげに見える光景と曲調だが、そこに痛烈な皮肉をのせるのがこのバンドの魅力だ。
『器用で不器用な女の話』では、会場を物語の中に引きずりこむように一気に空気をかえていく。
この様な演劇的なナンバーでは、緇屋"YuKkE"ノラ(Gt.)、小川"ホンコン"小太郎(Ba.)、横田"生虫"ヒカルソン(Dr.)、それぞれが自分の役をこなし、バンドとして曲を作り上げていることをより感じさせる。
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