MeteoroiD(左から帝(Gt)、朋夜(Dr)、幻鬼(Vo)、raL(Ba)、マチ(Gt)) 撮影:NORI

幻鬼(Vo)、マチ(Gt)、帝(Gt)、raL(Ba)、朋夜(Dr)の五人によるヴィジュアル系バンドMeteoroiD。高い演奏力と歌唱力、抜群のソングライティングセンスが持ち味の彼等の中から、妖艶なルックスとファンを胸キュンさせるプレイボーイキャラなSNSで話題のマチが『ウレぴあ総研』に初登場!

メンバーの加入と脱退、ルックスのイメージや音楽性の大幅な変更など、いくつもの困難を乗り越え、迷いながらも懸命に進んできたMeteoroiDだからこそ語れる“2010年代のヴィジュアル系”のあり方、イメージ戦略とは? 9月1日のワンマンライヴへの意気込みと共に、体当たりの本音で語って頂きました。

MeteoroiDが心の拠り所というか居場所であってほしい

——『ウレぴあ総研』初登場のMeteoroiDマチさん。まずはバンドの今の状況について伺わせてください。

マチ:現在MeteoroiDは8月3日にミニワンマンライヴを終えて、9月1日の高田馬場AREAでのワンマンライヴに向かって対バンイベントに出たりしつつ、動いている感じです。高田馬場AREAは、前回の大きなワンマンと同じ会場なのですが、リベンジの意味を込めて「過去最高動員を目指す」という目標を掲げています。

あと、7月にアメリカのイベントに出演したのですが、その時に、「MeteoroiDのことを待ってくれている人はまだまだいる。次はもっと大きくなって帰ってこよう。」と思ったんですね。アメリカで得たものを見せる意味も込めてます。

——9月1日はマチさんのバースデー記念の公演でもあるそうですが、タイトルが『居場所の啓示』ということで、とてもマチさんらしいですね。

マチ:そうですね。「俺たちの居場所はみんなであり、俺たちはみんなの居場所」っていうのは、MCやSNSでずっと俺が伝え続けてきてることです。ファンメールやSNSで、「自分は必要とされてない、居場所がない」みたいな声をよくもらうんです。「自分が生きてていいのかな」「死にたい」とか。 そういう子達と触れ合っていく中で見えてくる感情もあったり。

ただ「死ぬな。生きろ。」と投げかけるのは簡単じゃないですか。実際、イジメや自ら命を絶つ子達がいる世の中だし。だから言葉で伝え続けるのはもちろん、言葉だけじゃなくライブを通して「お前のことを必要としているやつは此処にいるんだよ」と、ファンにとってMeteoroiDが心の拠り所というか居場所であってほしいし、俺たちMeteoroiDにとってもファンのみんなが居場所なんだよって伝えるタイトルにしたくて、『居場所の啓示』にしました。

真逆だからこそぶつかり合える、

——なるほど、MeteoroiDは何回か取材させて頂いていますが、マチさんって“闇”とか“アングラ”みたいなイメージのバンドやってる割に、意外と明るい方ですよね(笑)。

マチ:あはは(笑)。そうですね、俺は結構ポジティヴです。でもだからこそ、「死んでしまいたい」「消えてしまいたい」と思ってる子達と触れ合うことが新鮮で。

——自分がポジティヴだからこそ救ってあげたいと思う?

マチ:うーん。本質的に救ってあげることはできないと思うんですよ。キッカケしか与えてあげられないと思う。それでもそのキッカケを掴んでくれるなら、MeteoroiDをやってる意味も、SNSで発言してる意味も、俺がこのシーンで生きてる意味もあるかなって。

真逆だからこそぶつかり合えるというか、ファンの子達にも「死にたいなんて言うな」と投げかけています。「マチさんに何がわかるんですか」と言い合いになることもあります。でも、わからないで終わるんじゃなくて、わかろうとする姿勢が俺は大切だと思ってます。