映画『シン・ゴジラ』女性限定鑑賞会議が24日、東京都内で行われ、出演者の市川実日子、松尾諭、塚本晋也、片桐はいりが出席した。
この映画は先月29日の公開からすでに観客動員数320万人以上、興行収入46億円を突破する大ヒットを記録中。この日はコスプレOKの“発声可能上映”となっており、思い思いの登場人物の衣装に身を包んで集まったファンは、サイリウム(ケミカルライト)を片手に物語に合わせて言葉を発したりうちわを振ったりと応援した。
上演後、4人が役衣装でステージに登壇するとさらなる大歓声と拍手で迎えられ、一緒に映画を見ていたという塚本は「なんだか怖い。皆さんよく(その場その場で発する)言葉が合うなと思って。何が起こっているの? どこかでけいこしているの?」と息の合ったファンたちの盛り上がりぶりに素直な驚きを語った。
一方で、大歓声を浴びることには「ジャニーズになるってこういう気分なんですかね」とまんざらでもないようで、松尾も「まずはきみたちが落ち着け」と演じた政治家・泉修一のせりふをもじって呼びかけると会場は興奮から再びヒートアップした。
劇中では緊迫した空気の中、早口でせりふをまくしたてるような演出にも鑑賞したファンからの注目が集まっており、環境省の尾頭ヒロミを演じた市川は「初日のとき、皆が緊張しているのがすごくわかりました」とプレッシャーもあったという。塚本も「かまないようにしないといけない。まず絶対指令として“早口で”と台本に書いてあった」と振り返った。
その理由について松尾は「僕の役は早口じゃなくていいと言われていたけど、次が本番というときに長谷川博己という役者に『早口でしゃべらないとカットされるらしい』と言われて。それが現場に広まっているという噂もあるけど、その発信源は長谷川博己です」と明かして笑わせた。また、市川が突然演じた尾頭の長せりふを早口で言い切ると、会場からは大きな拍手と歓声が上がっていた。