キヤノンは、ワイヤレス送信機能を搭載したエントリモデルのHDビデオカメラ「iVIS HF R32」を6月7日に発売する。カラーは、レッドとブラックの2色。価格はオープンで、「キヤノンオンラインショップ」での価格は5万9980円。
映像の記録方式に、従来のAVCHDに加えて、新たにiPadやiPhoneでの視聴に対応するMP4を採用。撮影した映像を、無線LAN経由で直接iPadやiPhoneにワイヤレスで送ることができるワイヤレス通信機能を備えている。さらに、DLNAに対応し、記録している動画や静止画を、DLNA対応のテレビやPCからワイヤレスで再生・保存できる。
iPad/iPhoneに送信した映像は、専用アプリ「Movie Uploader」を使ってYouTubeなどの画像共有サイトにアップロードできる。登録制ウェブサイト「CANON iMAGE GATEWAY」経由でのアップロードにも対応する。
撮像素子は、マイクロレンズを通る光の透過率を従来モデルよりも向上した有効画素数約207万画素の「キヤノン フルHD CMOS」、レンズは35mmフィルム換算で約38.5~1232mm相当の光学32倍ズーム「キヤノンHDビデオレンズ」を搭載。CMOSセンサの映像信号読出し領域を変えることで、より広角と望遠で撮影できる51倍ズームの「アドバンストズーム」(35mmフィルム換算で約33.9~1729mm相当)を備える。
手ブレ補正には、歩行時、望遠撮影時、マクロ撮影時、三脚使用時など、撮影状況に応じて自動的にブレを制御して、最適な防振効果を得られる「マルチシーンIS」を搭載。撮影機能には、撮影シーンを自動的に判別することで、最適な設定や画像処理を行う「こだわりオート」、望遠側を使った近接撮影時に背景をぼかして、被写体を浮き上がらせた映像を撮影できる「オートテレマクロ」など、多彩な機能を備える。
タッチパネル方式を採用した3.0型の液晶モニタを搭載。全機能の設定画面にワンタッチで移動できる「ホームボタン」を新たに設けた。撮影時のカメラモードと、記録形式の選択時には、わかりやすいガイドを追加するとともに、撮影シーンの提案や撮り方のコツなどの撮影アドバイスを表示する「シナリオモード」を搭載する。
対応メディアはSDXC/SDHC/SDカードで、内蔵メモリは32G。内蔵メモリからメモリカードへ、連続して記録できる「リレー記録」に対応する。サイズは54×高さ55×奥行き115mmで、重さは約300g。