経歴詐称!? エリート自己演出がすごい男
遭遇女子3: C子(28歳)
お酒・映画(SATCやスプラッタ系)・オタクではない系の漫画が好き。歯磨き中、食事中、皿洗い中など時間があったらずっとNetflix。相棒はiPad。
C子:4年前に、友達と行った飲み会で出会ったヤバイ男。
飲み会に来たのは、カッコよくはなかったですけど、パリッとスーツを着た大手企業の男性たち。男性たちは32歳くらいで、まだ24歳だった当時の自分にはかなり年上に感じました。
その中でも、すっごく盛って良く言うと、長谷川博己似の人がいて。
その人が最後に連絡先を聞いてくれて、メールを始めたんです。彼は大手広告代理店に務めていると言っていました。
小さなことなのかもしれないですけど、メールには毎回文末に、ウインクの絵文字+キラキラの絵文字を付けてくる、本当に毎回! それが少し気になって。
「Merry Christmasウインク+キラキラ」みたいに、たまに英語も入れてくるので、変わった人だな、と思い始めていました。
ある時、会いませんか?という流れになり、そのとき私は仕事が平日休みだったので、彼に「じゃあ外回りに出たときの合間にカフェでお茶しよう」と提案されたんです。
それなら安全だし行ってもいいな、と思って2人で会うことにしました。
指定された表参道でワクワクしながら待っているところに「お待たせー」って現れた彼は、スーツ姿で背も高くて、本当に一見、雰囲気はカッコいいんですよ。
でも、「行きつけのところあるから」って案内されたカフェが混んでいて、「あ、空いてるからここにしよう!」と入ったのがマック。コーヒーを買って座ったら、「良かったね、このオープンカフェ空いてて!」って言われて(笑)。マックをカフェって言ってる!って最初の衝撃でした。
そしてだんだん喋っていると自慢話がすごく多いことに気付いたんです。
医者の友達がいっぱいいるから病気になったら紹介するよ、とか。あと、なんか違和感がある。お店を出て一緒に歩いていても、どこか演技っぽい感じがあるんです。
たまたま前にゴミが落ちていたので、「足元、気をつけて」と伝えたら、「わーかってるよ☆(肩ポン)」って肩を叩かれて、そのノリとスキンシップにビックリ。
表参道ヒルズのイルミネーションを見て「キレイだね~」なんて見とれてみたりとか、自己演出がすごいんです。
彼の話を友達にしたら、「本当に大手広告代理店に務めてるの?気になるからもう1回会ってみてよ」と言われたので、また会う機会を作りました(笑)。
2回めに会った場所は表参道のスタバ。相手は先に着いていると連絡があり、私がお店に入ったときには電話していたんです、英語で。それにちょっと引いちゃって。「絶対コイツ今英語で電話してない気がする!」ってまた確信に近い違和感。
「Yeah. ……Yeah yeah.」って相槌も多いし、ほんとに喋ってるのかな?って感じで。それから英語で電話しながら、「あっ」って目線をあげてわざとらしく私が来たことに気付いて、「座ってて」って前の席を指差す、そのすべてが演技っぽい。
電話が終わって他愛のない話をしていると、実家が軽井沢で「今日はC子ちゃんに実家で経営しているレストランが情報誌に載っているから見せたい」と、わざわざページに折り目を付けた雑誌を取り出して見せてくるとか、ここでも自慢話。
最後にどうしても確認したくて「名刺をもらってもいいですか?」って聞いたんです。そしたらガヤガヤしているスタバで、いきなり立ち上がって「わたくし、こういうものでございます!よろしくお願いいたします!」って言って私に名刺を渡してきたんです。
一同:ヤバイ!こわっ!
みんなに注目されるし恥ずかしかった! 名刺は本物かわからないですけど、縦型の名刺にその大手広告代理店の社名とその人の名前が書いてありました。
一応書いてはあったんですけど、それも信じられないくらい、いねえだろ、こんなやつって感じ。
変わった名前だったのでFacebookとかで探してみるけど見つからない。今でも本当は何者だったのか少し気になってるんですよね(笑)。
ヤバイを超えて恐怖! パワハラ、モラハラ、ネットストーカーの“人としてヤバイ”男
遭遇女子4:S美(26歳)
仮装が趣味で今年は5回ハロウィンに参加予定のパリピ女子。自身も変態で変態に好かれる傾向アリ。人の指や鎖骨を噛むのが好き、女の子のふくらはぎを見るのが好き。
S美:前の会社の上司がヤバイ男、というかヤバイ人でした。
ベンチャー企業で男性社員が多いブラック会社。
私が配属された部署の上司は、当時36歳・バツイチ、子どもを引き取ってきちんと子育てもしているイクメン。
最初は人当たりが良くて男性社員からもお兄さんみたいに慕われていて、女性社員にもすごく優しかったので、私も尊敬できる良い人だな、と思っていたんです。
でも徐々に上司が一日置きに会社を休むようになって。
月曜日出社して飲みに行って、火曜日の朝来られない、みたいな。
今思い返すと、その時期は部署に新しく人がたくさん入ってきてマネジメントをしなきゃいけなくなって。その上司も忙しくてパンクしちゃって、一日置きに休むようになってしまったのかもしれないです。
それで上司のいない間の仕事が全部私に回ってきて。
例えば、火曜日ミーティングの予定が入っていたとしても、会社に来ないんですよ。結局、違う部署の部長と一緒に私が取引先とのミーティングに出ていたりしました。
それが続くと自分の仕事が溜まってしまって、朝9時~夜9時まで業務時間で働いて、そこから残業という毎日。
その間上司は、出社しなかったり仕事をしない。それなのに態度が豹変。
「お前だけが頑張ってるわけじゃないから」みたいなことを毎日LINEで送ってくるようになったんです。
「お前が頑張ってるって言う空気のせいでこの部署はダメになってる」とか、モラハラ、パワハラ系に。
他の社員やスタッフと話させないように、その上司がいるときは私1人だけ別作業を指示されたりしていました。
最終的に、「このままではやっていけないな、会社を辞めよう」と決意。
私の異変に気付いた他の部署の人が「大丈夫?」とごはんに誘ってくれて、相談にのってくれたんです。
でもそれが上司にバレていて、「何話したの?話したこと全部言って。俺がお前の上司なんだから、なんで俺に言わないの?」って詰め寄られて。
さらに、「お前とごはんに行ったことで相手の人の価値がさがる」とまで言われ、もう無理だと思い「辞めます」と言いました。
そしたら、その日の夜に会議室に閉じ込められ、終電まで3時間、上司と1対1で会議室に軟禁状態!
ホワイトボードに、お前のせいでこういう状態になってる、お前の性格は最低だ、みたいなことを図式化されて聞かされ続けたんです。
一同:ヤバーイ!! 人格壊れる!
S美:ホワイトボードいっぱいに、“お前の性格の悪さ”とか言って、「意思が弱い」「空気が読めない」とか書き出されて、そのせいで下についているバイトの子達が腐っていく、みたいなことを書いては消し、書いては消し、3時間延々と!
上司は「俺は別にお前が辞めてもいいし、何も困らない」と言ってくるので、「じゃあ辞めさせてください!」って返しても、会議室から出してくれない。
終電だからという理由でやっと帰してもらえたんですけど、私が家の最寄駅に着いたら、上司からケータイに着信。「で、どうするの?やってくの?お前なんか違う会社に行ってもやっていけないから」というような内容の電話を、家についてからも1時間くらいされて。
みんなに見せていた理想のパパで尊敬できる上司の姿はなくなっていました。
結局会社は辞めることができました。
でもまだその会社で働いている後輩から、去年の11月頭頃に「S美さん、ハロウィンでアリスやってましたよね」って言われたんです。
私はそのことを後輩に話していなかったので、「なんで知ってるの?」って聞いたら、「S美さんの仮装写真を上司のPCのデスクトップで見ました」って言うんです。
「いや、待って待って。その写真、私インスタにしかあげてないし、そもそも上司は私のインスタのアカウント知らないはずだけど」と聞くと、その上司が私のインスタを探してアップしている写真をわざわざキャプチャして、後輩たちに「こいつこんなに遊んでるよ」って見せて回ってるとか……。
インスタってフォローするとバレちゃうじゃないですか。だから毎回わざわざアカウント名を検索して見てたらしいんですよ。
さらに、当時まだFacebookが繋がっていたので、Facebookの投稿もキャプチャして社内メールで「こんなことしてる」って共有されてたんです。
一同:こわい!! キモイ!
その時は「まだ仲間、いつか戻ってくる」と思われていたらしくて……。
Facebookが繋がっていたので、「これ以上やったら警察行きますからね」と言って、今は一応何事もなく平和に暮らしてます。
一同:本当に、気をつけてね……。
恐怖と狂気を感じて鳥肌モノだった最後のS美さんの話。
他にもみんなで、「車を買ったと言って乗ってきた車が“わナンバー”だった男」や、「メールの返事を返してないのに次々連絡をしてくる男」、「複数の名刺のデザインを持っていて、どれがいい?と選ばせてくる男」、「付き合ってもないのにひたすら、今夜の予定は?と毎日聞いてくる男」など、実際に出会ったヤバイ男の話で大盛り上がり。
あなたも過去を振り返ると、ヤバイ男はいませんか?