「○○ちゃんがお熱をだしています。お迎えにきていただけますか?」
保育園や幼稚園からの、子どものお迎え要請の電話に、身の縮む思いをしたことはないでしょうか。
夫や両親を頼ることができない場合、自分が迎えにいかなければなりません。
子育てに理解のある職場ならよいのですが、早退をよく思わない人もいるのが現実です。
こんなときどうすれば、職場の人の理解を得て、早退することができるでしょうか?
【1】日頃からシフト交代をなるべく引き受ける
シフト制で働く職場なら、日頃から、周囲の人のシフト交代願いをなるべく引き受けましょう。
誰しも急な予定変更はあるものです。困ったときは、お互いさま。
恩を受けた人には、お返しをしたくなるのが人間心理です。
言い方は良くありませんが、「借り」をつくっておくと、自分のシフト交代もお願いしやすくなります。
【2】日頃から職場の人へ「細やかな気配り」をする
子育て事情によっては、周囲の人のシフト交代、というお手伝いができないママもいますね。
その場合、「自分にできることを、できるだけ」のスタンスで、周囲の人のサポートをしましょう。
忙しそうな人がいれば、積極的に手伝いましょう。自分から「お忙しそうですが、何かお手伝いできることはありますか?」と声かけをすれば、相手も用を頼みやすくなります。
また、ちょっとしたお菓子の差し入れをしたり、書類などを渡すときに「いつも○○していただいて、ありがとうございます。」と、感謝の言葉をメモにして添えるなど、相手の気持ちを和ませる気配りができるといいですね。
【3】職場では子どもの話をしすぎない
仕事中の雑談時、子どもの話をすることもあるでしょうが、“子どもの話をしすぎない”こともポイントです。
なかでも“仕事と子育ての両立の忙しさ”や“愚痴”など、ネガティブな話はしないこと。
「だったら働かなければいい」と思う人もいます。
職場では、ママの顔は見せず、プロの仕事人に徹しましょう。
【4】早退時には「クッション」言葉を添えて謝罪を
どうしても早退しなければならない、というとき。早退したいと伝えるのは勇気がいりますし、職場への心苦しさと子どもの体調への心配とで、いたたまれない気持ちになってしまいますね。
いざというとき、気持ちをおちつかせるためにも、上手な言い回しを覚えておきましょう。
本題の言葉の前に添える「クッション言葉」が有効です。
【忙しいさなか、心苦しいのですが】
【たてこんでいるなか、申しあげにくいのですが】
【仕事の途中で、申し訳ございませんが】
このような前置きをしてから、下記のように伝えましょう。
「子どもの急病で、保育所から呼び出しがかかってしまいました。今はどうしても、自分しか迎えにいける者がいないので、早退をさせていただけますでしょうか。」