時間がかかってしまった分、今考えると、先に聖子さんのバージョンをコピーして、そこに感情を持っていってお芝居を作るっていうこともできたのかなと思ってるんです。。
舞台でいうと、リーダーという明確な役割の方はいなかったと思うんです。でも演出家さんがトップに立っているので、やっぱり演出家さんに言われた通りにすることしか、まだできないなっていうのがありました。
AKB48のときは、自分がリーダーや副リーダーとして、皆を動かしている立場にあったけど、『王家の紋章』を経験したときは、下にいて動かされるのが、居心地よかったというか。
もちろん役者なので、動かされるのが当たり前だと思うんです。でも、動かされるのが居心地が悪いとは、全然、思わなかったですね。
ーー人によってはキャリアが長くなると、“人に動かされるのがいやだ”という人もいますよね。
それはあると思います。私も“今は”っていう感じですよ。でも私は、お芝居する上で、ずっと“ピュアな人でいたい”って、すごく思うんです。
今までの経験を生かせるところには、生かした方がいいと思うけど、作品1つひとつにピュアな気持ちで臨めるような人でいたいんです。
自分に技術がないのは分かっているけど、感覚とか、そのときに感じたものを、リアリティをもって表現できる表現者が、自分に合ってるなと思うんです。『王家の紋章』でそう感じました。
それはずっと続けていきたいと思います。だけど、まだ経験が浅いから、何とも言えないですけどね。技術で勝負するか、どっちかだと思う。
ーー上の人がいるときに、自分がピュアな状態でいることは、大切なことかもしれませんね。
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