ハリーポッター新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のワールドプレミアが、11日午前に米ニューヨークで行われ、主人公ニュート・スキャマンダーを演じたエディ・レッドメインをはじめ、キャサリン・ウォーターストン、アリソン・スドル、ダン・フォグラーとデイビッド・イェーツ監督、原作・脚本のJ.K.ローリングが出席した。
会場には本作のコスプレをした“ファンタビスト”や、「ハリーポッター」のコスプレをした“ポッタリアン”が集結し、極寒のニューヨークにもかかわらず、会場は熱気で包まれた。
21日から来日するレッドメインは、胸ポケットに緑色の木の妖精ボウトラックルを連れて登場し「早く日本に行きたい!日本には『ハリーポッター』のマジカルなファンがいっぱいいるから、『ファンタスティック・ビースト』も楽しんでもらえるとうれしいな」と期待を膨らませた。
さらに「今年、日本で3、4週間妻と2人で旅行したんだ。うどんや、おすしを食べたんだ。大好きだから、また食べたいし、色々な所に行きたいよ」と興奮気味に語った。
また、自身の演じたニュートについては「彼は本当に心の優しい人物で、愛すべき人物で、動物たちが大好きで、動物たちは、誤解されているだけなんだと信じているんだ」とコメント。
「大好きなのは、彼が人間とうまく付き合えないというところ。常に魔法動物と一緒にいるんだ。社会の中で適合していく能力がないんだね。だけど、彼の魔法動物とは、仲が良いんだ。それで彼がこの映画の始まりでニューヨークに到着するんだけど、ジョー(ローリング)が衝撃的に素晴らしく、ここで描いているのは、そんな彼が他の人に出会うことで、彼の良い部分が出てくるということ。彼らと一緒にいることで、それぞれの一番良いところが引き出されるんだ」と続けた。
そして会見では、レッドメインが以前にストーリーについて秘密にしておかなければならなかったことを話してしまい、監督から叱られてしまったという、ニュートのようなおっちょこちょいなエピソードを明かし、会場の笑いを誘った。
ローリングは今回来日しないが「(魔法学校は)日本にもあるが、ニューヨーク以外のどこに行くかは言えない。今回のシリーズは世界を旅することがテーマだからね。映画を楽しんで」と秘密を守りつつ「2作目には中国のビーストが出る。ドラゴンじゃないけれど」と続編の内容を明かした。
また「チャリティーのために短い本を書いた時に、ニュートのキャラクターが、すごく魅力的に思えたの。ただその時点では自分で脚本にするなんて、想像していなかったけど、ワーナーに“『ファンタスティック・ビースト』を映像化したい”と言われた時、“ちょっと待って、ちょっと待って”と言ったの。だって、ニュートを間違って描いてほしくなかったから。私はニュートが好きだったから、彼がどんな人物だと私が思っているのかしっかりと語らなくちゃいけないと思ったの。それで、自分でも気付く前に、脚本を書き始めていたの。ニュートについてだったらいつか書けそうだわと思っていたの。結果的には、最高だったと思う。これが本当に本当に私が書きたかったことだから」と自身が脚本としてペンを執ったきっかけを語った。
ヒロインを演じるウォーターストンは「撮影中に『ハリーポッター』を読んで、『ファンタビ』を撮影して、魔法の世界にどっぷりとつかった6カ月だった」と幸せそうに振り返った。
映画は11月23日から全国ロードショー。