「いつまでも恋愛感情を持つ」「子どもがいてもずっと仲良し」など、どんな状態が“夫婦円満“なのか、感じ方は人それぞれ。

そのちがいは、夫と妻でも“円満な状態”の受け止め方で変わってきます。どちらかが満足していても、片方がそうでなければ良い距離感は生まれません。

どんな夫婦が円満だと感じるのか、夫と妻の意見を聞いてみました。

夫は外を見て、妻は中を重視する

1:夫が思う“夫婦円満”は外からの見え方も重要

「毎日手のこんだ愛妻弁当を持ってくる同僚がいて、奥さんと仲がいいのだろうなと想像する。そいつの好きなものばかり詰まっているのが羨ましい」(36歳/システムエンジニア)

「会社の飲み会とかで妻が送り迎えしてくれることを同僚にいいなと言われたとき、そんな夫婦ばかりじゃないことを知って、俺たちは仲がいいんだなと思いました」(32歳/営業)

「夫婦円満って、やっぱりケンカしないこと?うちは不満があるときは必ずお互い言うようにしているせいか、大きな衝突もないし居心地がいいです」(29歳/公務員)

「お互い浮気しないこと。これに気をつけていれば夫婦円満といえるのでは」(35歳/総務)

夫たちの意見を聞いてみると、ほかの夫婦の状態を見て仲の良さを感じたり、また自分たちの様子を人に指摘されて円満であることを実感したりと、「他人の目」に依存する部分があるとわかります。

また、自分たちのあり方が安定していることが円満な証拠、と思う男性も多く、ケンカや浮気のない状態が良いと感じるのですね。

「妻への愛情はどうなのか」と質問すると、「結婚する前のような情熱はないかもしれないけど、やっぱりずっと一緒にいたいと思う」「今さらほかの女性に目は向かない」など、やはり安心感が愛情を失わない要因であることがわかりました。

「妻や家庭に不満があるなら、浮気する前にそれを話し合うのが夫婦では」(30歳/サービス)

と言う夫もいて、一緒に生きていくことに前向きな気持ちを持っている状態が円満、と思う男性が多いようです。

2:妻は自分たちの状態が基本

「夫は今でも私を下の名前で呼んでくれるけど、そういうところに愛情を感じる」(43歳/経理)

「出張に行けば必ず私好みのお土産を買ってきてくれたり、いつも思い出してくれるんだなってわかるのがうれしい」(27歳/インストラクター)

「私が大変なときに家事や育児を進んでやってくれるのを見ると、大事にされているなと思う」(34歳/配送)

「お互いに浮気の心配をいっさい感じないところ」(29歳/セールス)

一方、妻の意見を聞いてみると、円満さを感じる基本は自分たちの状態によることがわかります。夫が自分にどう関わってくれているかを見ていて、それが愛情のしるしだと思うのですね。

自分たちの状態が安定していれば円満だと思うのは男性と変わりませんが、妻の場合は特に夫の行動を重視するようです。

また、夫と同じく「浮気をしないこと」を挙げる妻は多く、

「隠れて浮気や不倫をされると二度と信じられないし、その時点で終わりだと思う」(36歳/教員)

という声もありました。

夫への愛情については「メタボになっても好き」「結婚して良かったと今でも思う」など、昔と変わらない気持ちを持っていることがわかります。

外からの見え方に円満度が左右される夫とちがい、妻はふたりの状態に注目するので、より“夫婦のあり方”を重視するといえます。