3:浮気相手に送っているLINEスタンプを自分も使ってしまった
42歳の妻は、夫がおかしなメッセージをLINEで送ってきたとき、浮気に気が付きました。
「“次も楽しみにしているね”ってメッセージだったのですが、夫はすぐ気がついたのか送信を取り消して、でも通知では残るんですよね。それからあやしいと思い、夫のスマホをチェックしました」
スマホに詳しくない夫なので画面のロックはすぐに突破できたそうで、LINEを見てみると会社の新入社員らしき女性とのやり取りが残っていました。
自分には仕事と嘘をついて休日にデートに誘い、県外までドライブして食事を楽しんでいる様子が書かれていて、そこには、およそ“夫らしくない”可愛らしいスタンプが使われていたそうです。
やり取りからは肉体関係を持っているかどうかまではわからず、妻はひとまず「このまま泳がせよう」と思います。
内容を自分のスマホのカメラに収めたものの、「私にはあんな可愛いスタンプは使わないのに」と思うと悔しさが募り、つい同じものを購入してしまったのが妻の間違いでした。
泳がせると決めたけれど、「日曜日は出張が入った」と夫に言われると「また浮気相手と会うのかな」という疑いが消えず、嫌がらせのつもりで日曜日にそのスタンプを使ってしまったそう。
ですが、普段から課金してまでスタンプにこだわらない妻を知っている夫から見れば、それは「気づいているよ」のサインと同じ。
その日に帰宅して以降、夫は妻との会話を避けるようになり、当然スマホもまったく触らせなくなりました。
自分の行動が夫を遠ざけたばかりでなく、浮気の証拠まで消されてしまったことに妻は気が付きましたが、夫への嫌悪感がさらに深まる結果となり、今は離婚に向けて準備中だそうです。
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夫が浮気や不倫をしていると知れば、誰だってショックだし普通の状態ではいられません。
ですが、証拠を集めたいと思うなら、真っ先に気をつけたいのが「浮気に気づいている自分」を夫に知られることです。
恋人関係とちがい、すぐにお別れとはなかなかならない夫婦関係では、夫は自分が有責配偶者になるのをおそれて痕跡を隠すことに必死になります。
「いつもの自分」でいるためには、まず「何のために証拠を集めるのか」とはっきりさせることが重要です。
浮気や不倫をやめさせて家庭を建て直すのが目的なのか、それとも離婚の理由にするためなのか、いずれも「自分は夫とどうしたいのか」を見失わないようにしましょう。どんな結末を望むのかがはっきりすれば、言動も慎重になります。
そもそも、パートナーの浮気の証拠を集めるようなことは、不毛な行動でしかありません。
少しでも冷静でいるために、浮気の証拠集めは何のためなのか、を意識していたいですね。