芸能人夫婦の不倫問題がメディアで大々的に報じられ、話題になりました。不倫問題は、芸能人だけに起こりうるものではなく、身近にあるものです。

先日、夫の不倫に苦しんでいる女性のお話を聞く機会がありました。

その女性が夫の不倫を知ったのは、なんと夫の死後。そして夫と不倫相手は、20年近く関係を持っていたというのです。

突然訪れた夫の死…

お話を聞かせてくれたのは、東京都在中のIさん。年齢は53歳です。

Iさんは28年前、25歳の時に、3歳年上の夫と結婚しました。夫は某有名企業に勤めており、社内恋愛で結ばれました。

結婚後、Iさんは職場を辞め、専業主婦に。結婚後、間もなく2人の子どもに恵まれ、夫とはたまにケンカをすることもあるものの、それなりに幸せな生活を送っていました。

Iさん「一年前、外出先で夫が倒れ、亡くなりました。急性心筋梗塞でした。昨日まで元気だったのに、今朝は普通に会話をしていたのに…。

テレビドラマや小説のようなことが実際自分の身に降りかかると思っていませんでした。

自分のことを随分責めました。私がもっと体調に気遣っていれば…とか、こんなことになるならもっとたくさん会話をしておけばよかった…とか。とにかく苦しみと喪失感でいっぱいでした。」

夫の不貞を知った日…

Iさんが亡くなった夫の不倫を知ったきっかけは、夫のスマホでした。

遺品整理の最中、夫のスマホを死後そのままの状態にしていることに気がついたのです。

夫を疑う気持ちは一切ありませんでした。

解約をする前に、支払いなど重要な連絡が来ていないか、夫の死を知らせなければいけない人たちが他にいないかの確認のため、中身を確認しようとしたのです。

スマホにはロックがかかっていて、「携帯電話会社か専門の業者に依頼しなければいけないかも…」と思っていましたが、心当たりのある番号を何度か試したら、運よく解除されました。

初めて夫のスマホの中身を見て、Iさんは愕然としました。

LINEには、Iさんが知らない女性との親密なやり取りが、亡くなる直前までなされていたのです。2人のやり取りは、どう考えても恋人のやり取りでした。

そして写真データには、2人のデートや旅行の記録がたくさん残されていました。

夫は、飲み会や出張だと偽り、彼女とデートや旅行をしていたことも頻繁にあったことが分かりました。

さらに衝撃だったのは、Iさんもよく知っている夫の後輩や同僚が、夫の不倫の事実を知っていたこと。そして、口裏合わせを頼まれたり、アリバイ工作に協力していたことでした。

不倫相手の女性は、夫の会社の取引先に勤めていたようでした。

Iさん「夫がLINEで、『○日~○日は彼女と旅行だけど、ゴルフだと妻に言ってるから、もしなんか聞かれたら口裏合わせとけよ』と頼んでいるトークがいくつもありました。

家に招待したり、反対に招待されたりもしたことのある、よく知っている人たちです。いい人たちだと思っていたのに…。

私は、夫だけでなく、夫の後輩や同僚たちにまで裏切られていたんです。」

さらに、不倫相手とのLINEのトーク内容から分かったことですが、夫と彼女の付き合いは1年や2年といったものではなく、20年近く続いていたというのです。

夫は不倫相手にかなり高額なプレゼントや、時にお金の支援もしていたようでした。