激熱パフォーマンスで会場を盛り上げた「JAM Project」 ©2016 JAM Project/Lantis
2000年、「世界に誇る進歩した日本のアニメーションに見合う主題歌を作り歌っていきたい」とシンガー自らが立ち上がり、設立されたアニソンスーパーユニット「JAM Project」。
現在は影山ヒロノブ、遠藤正明、きただにひろし、奥井雅美、福山芳樹の5人で、並々ならぬ歌唱力を武器に、ポジティブな“アニソン”のパワーを世界中に届けている。彼等はクールジャパンという言葉が浸透する前から積極的に海外公演を行ってきており、現在はアニメ文化、アニソン文化を語る上で絶対に欠かせない存在だ。
そんなJAM Projectのワンマンライブツアー『LIVE TOUR 2016 ~AREA Z~』のファイナル公演が、幕張メッセイベントホールにて11月23日に行われた。同ツアーではフルアルバム『AREA Z』を引っさげ、海外4公演公演を含む16公演を行い、合間に海外のイベントに多数出演するなど、かなりハードスケジュールだったとのこと。平均年齢50歳のメンバーには「過酷なツアーだった」とリーダーの影山ヒロノブがMCで冗談混じりで語ったが、そんなことは微塵も感じさせないパワフルすぎるライブとなった。
会場の照明が落ちるとサイリウムの海が一気に広がり、割れんばかりの歓声のなかを福山芳樹のハイトーンが貫いた。1曲目は「AREA Z~Song for J-Riders~」。JAM Projectらしい、魂を震わせるような熱いヴォーカルアンサンブルが幕張メッセの空気を一気に沸騰させる。そのまま「刃~the divine blade~」「J−RIOT」……と、『AREA Z』収録の最新アッパーチューンがお見舞いされる。メンバーと同じぐらい熱く拳を突き上げ、シンガロングするファンの盛り上がりっぷりが印象的だった。
MCでは遠藤正明が「俺たちの生き様を、魂と記憶だけじゃなくてスマートフォンのカメラにも刻んでくれ!」と呼びかけていたが、今回のツアーからJAM Projectはワンマンライブでのスマートフォンでの写真撮影を解禁している。スマホを掲げたり、情熱的にサイリウムを振り上げたりと、思い思いに音楽を楽しむ自由な雰囲気はまるで海外のビッグスターのコンサートのようだ。
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