映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の初日舞台あいさつが17日、東京都内で行われ、出演者の福士蒼汰、小松菜奈、東出昌大、山田裕貴、三木孝浩監督が登場した。
本作は、30日間しか一緒に過ごせない切ない運命で結ばれたカップルのかけがえのない一瞬を描く。
福士は「作品のテーマに時間というものがあると思うので、その時間の一瞬一瞬をどう過ごしていくか、誰と過ごしていくかという、時間にどう意味付けをしていくかを考えられる作品になっています。僕たちの思いを感じ取ってくれたらうれしいです」と話した。
タイトルにちなみ「来年の抱負を『ぼくは来年○○(誰々)と○○する』と発表して」と振られた福士は「ぼくは来年、料理下手とおさらばする」と書いたフィリップを出し、「今回(撮影で)京都に1カ月泊まってた時に、料理をすることがあったんですけど、全然うまくいかなかったので、来年は料理を頑張ってみようかなって…」とエピソードを披露した。
「今後挑戦したい料理は?」と聞かれると、料理をするという東出から「ハンバーグは? ハンバーグって手間が掛かるから自信になると思う」と提案され、「じゃあハンバーグにします」と宣言した。
また、三木監督から福士と小松に向けて、サプライズで手紙が手渡される一幕もあった。三木監督は福士に対し「準備を怠らず高い意識で作品に向き合ってくれていたと思います。役者 福士蒼汰は、近い将来、国内にとどまらず、海外でも活躍できるモチベーションの高さと力を持っていると感じました」と激励した。
この言葉に感極まった福士は「うれしいですね。監督のそういう気持ちを聞ける時ってあまりないので…。ありがとうございます」と涙を見せた。
一方、三木監督から「涙するシーンでは、菜奈ちゃんはうそで涙することを選択せず、涙が流れるまで絶対に諦めませんでした。二人で本当に良かったです。ありがとう」と手紙を読まれた小松は号泣。
途中、福士から手渡されたハンカチを手にして泣いていた小松は、「大丈夫?」と聞かれると、「大丈夫じゃないです。ずるいです。いろいろ思い出してしまって…」と返すのが精いっぱいだった。