外に目を向け始める3歳児には日本と世界を知る地球儀を

――3歳児には、何がおすすめですか。

「先回りに見えるかもしれませんが、地球儀をおすすめしたいです。小学校入学のときに購入される方って多いと思うんですけど。

一般的な地球儀だと、置き物になってしまっているご家庭も多かったりしますよね。回して遊んで終わり、とか(笑)。

与えるのがあまり早すぎてしまっても、よくないのかなと思えてしまうところなんですが……今って、日頃から日本ではないものに触れる機会も増えていますよね。

テレビをつければ外国のニュースがやっていたり……オリンピックもありますし。

幼稚園に入れば、自分の国とは違う国の出身のお友達もいたりすることもありますよね。興味を向け始めるきっかけがありそうな時期だと思います。

それで、お子さんが外国のことを考えたときにどんなことに興味があるのかなっていうと、調べてみたら食べ物っていうのがすごくあって。

カレーとか、サンドイッチとか……その国の有名な食べ物をイメージしたキャラクターを作ってあげて、その国に親しみが持てるような地球儀が作れないかなっていうことでできたのが、『くにキャラ地球儀』というものです。

代表的な国にはこの“くにキャラ”が描いてあるんですが、専用の電話がついていてくにキャラから電話がかかってくるんです。

そのキャラが国名を言うので、それをヒントにキャラの絵をタッチするとピンポーン!と音が鳴ったりする。そして、くにキャラがその国の食べ物や動物などを紹介するオリジナルソングを歌ってくれます(笑)。

自然と地球儀との距離が縮まる、小さいころから無理なく世界と親しめるかなと思います。

くにキャラを抜きにしても普通の地球儀としても使えるので、長く使っていただけますよ」

――他には何かありますか?

「この頃って性差がハッキリしてくる時期ですよね。

作って遊ぶおもちゃだと、男の子は自分が持っているミニカーや電車を入れる車庫とかを作る(笑)。女の子はもっぱらおうちとお部屋ですね。

ブロックのように作って遊ぶ系は引き続きおすすめですが、ピープルの『ピタゴラス』は男の子向け、女の子向けとありますのでいいと思います。

磁石の入った三角や四角のプレートで立体を作ったりできるおもちゃなので、自然と立体感覚が身につきますよ」

――年齢によって、知育にいいおもちゃもさまざまですね。参考になりました。

「そもそも知育というものをどう捉えるかなんですが……お子さんが成長していくなかで、日々変化がありますよね。体の変化もそうですし、興味や関心の変化もあります。

昨日まで気にならなかったものを次の日急に好きになったり。その変化っていうところに着目して、“その時にやりたがることをたくさん、思う存分やらせてあげる”ということが知育になると考えています。

もしかしたら、先回りして計算や読み書きを練習するというようなこともあると思いますが、ピープルでは、自然な欲求を存分に叶えてあげることが、次の発達のステップにスムーズに進んでいくために重要なのではないかな、という考えなんです。

お子さんの日々の様子をヒントに、そのとき一番やりたがることを遊びに取り入れたおもちゃを選んであげるのがいいと思いますよ」

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乳幼児期におすすめの知育おもちゃ、いかがでしたか?

子どもの興味が今どこにあるのかをしっかり見極めつつ、うまく知育と遊びを融合させたおもちゃを選んであげられたらいいですよね。

エディター&ライター。エンタメ誌などの編集を経て、出産を期にライターに。ミーハー精神は衰えないものの、育児に追われて大好きなテレビドラマのチェックもままならず、寝かしつけたあとにちょこちょこと読むLINE漫画で心を満たす日々。