ここ最近色々あって、ライブって何だろうと悩んでいたという、ぶう。
「今日はえんそくのボーカル情緒不安定だぞ! 誰が一番情緒不安定になれるか勝負しようや! ライブなんてどうだ? 情緒を安定させたモン負けみたいな所あるだろう! 安定したら負けだぞ! 泣け! 気持ち悪い顔で笑え! そのためにライブをしてるんだと思う」と続けた。
僕のそんな気持ちを込めた曲です、と始まった『U.F.Oが来るまで』では、ぶういわく「変な踊り」を繰り広げながらも、エモーショナルな空間を作り出す。
そしてその空気を『とってもマッケンロー』のイントロのギターで吹き飛ばし、メンバー全員でバイクのハンドルを握りアクセルをふかす動きをする。
ステージ狭しとアクロバティックな動きを見せる、クラオカユウスケとJoe。もはやおなじみのミドの一弦ベースソロも異彩を放つ。
ツーマンというだけあって、アルルカンの『ダメ人間』のカバーが始まると、フロアからは驚きと喜びの声が上がる。
とはいえ、えんそくたちのこと。一筋縄ではいかないわけで。
ぶうがサビを歌い上げると、「えんそくらしく『ダメ人間ジャンプ』でいきましょう!」
「ダーメダメダメ」と、アルルカンの『ダメ人間』と、筋肉少女帯の『踊るダメ人間』のマッシュアップといえるアレンジを披露し、えんそくらしさを見せつけた。
ヒートアップしていくフロアに対して、ぶうが「前菜気分で楽しむつもりだったんだろ! 今日はえんそくで150%暴れてくださいよ! 大丈夫、あいつら(アルルカン)は、さらに限界をひきだしてくれることをやるよ!」とツーマン相手へのリスペクトを込めてフロアに呼びかけると、観客からは拍手が巻き起こり、
「『やべえ、出づれえ!』って思わせないでどうすんだよ! アルルカンはいろんなバンドとツーマンしてると思いますけど、えんそくが一番やばかったと思わせるために今日は来ました」と続けた。
そして『少女戦闘員M、踊る。』、『改造人間「人間改造ニンゲン」』と畳み掛け、最後は『最後のえんそく』で締めくくった。
「イイコ」も「ダメ人間」も混ざり合って、くるくるとモッシュをするフロアは多幸感に満ちあふれていた。
「どうもありがとう、今日楽しかったでしょ?ワンマンに来るとこの50倍かっこいいの! いいバンド好きなお客さんは、良いお客さんだと思います」と、えんそくはステージを去っていった。
セットリスト
1.12モンスターズ
2.宇宙大天使土曜日
3.机上の空論実行部隊
4.U.F.Oが来るまで
5.とってもマッケンロー
6.ダメ人間(アルルカンのカバー)
7.ししゃもパワーX
8.イルキメラキッド
9.少女戦闘員M、踊る。
10.改造人間「人間改造ニンゲン」
11.最後のえんそく