結婚詐欺師の古海健児を演じるディーン・フジオカ

 直木賞作家・井上荒野氏が、だます男とだまされる女たちの孤独と欲望を描いた長編小説『結婚』が映画化される。

 主人公は、年齢も境遇も違う、さまざまな女たちの心の隙間に入り込み、翻弄していく結婚詐欺師の古海健児。ある時は小説家、またある時は空間コーディネーターと、次々と姿を変えながら、結婚詐欺を行っていく。

 その古海役に、実力派俳優のディーン・フジオカが起用された。ディーンは、NHK連続テレビ小説「あさが来た」で五代友厚を演じ、劇中の彼の死を受け入れられない視聴者の間で“五代ロス”という言葉が生まれるほど大ブレーク。「Yahoo!検索大賞2016」も受賞した。

 ディーンは「今まで自分が演じたことのなかった役、演じることを考えたこともなかった役なので、正直なところ今は少し不安ですが、説得力のある結婚詐欺師を演じられるように頑張りたいと思います。彼の刹那的な生きざまを、時にわがままに、時に詩的に演じれるように頑張ります」と、結婚詐欺師という初めての役への緊張感と意気込みを語った。  

 映画は2017年初夏公開予定。