その男、上から目線の天才外科医…。
アベンジャーズでは立ち向かうことのできない “魔術” の脅威と戦う大注目のヒーロー、マーベル最新作『ドクター・ストレンジ』が2017年1月27日(金)、いよいよ日本公開となりました。
これを記念して、1月19日(木)東京・新宿で行われた『ドクター・ストレンジ』スペシャルイベント直前、今作の日本語吹替声優を務められた三上哲さん(ドクター・ストレンジ役)、松下奈緒さん(クリスティーン役)、樋口可南子さん(エンシェント・ワン役)にスペシャル・インタビューを行いました!
聞き手は、マーベル作品などの海外ポップカルチャー情報がディープに楽しめる話題のメディア、ORIVERcinema編集長。
日本吹替声優が『ドクター・ストレンジ』の魅力や見どころをたっぷり語った、スペシャルなインタビューです。
樋口可南子さん、エンシェント・ワンに一目惚れ!
今回が声優初挑戦となった樋口可南子さんは、ティルダ・スウィントン演じるエンシェント・ワンの姿に一目惚れし、「絶対に挑戦したい! 」と思ったそう。
「最初にこのお話を頂いた時、予告編のエンシェント・ワンの姿がとにかくカッコよくて。
女性からみてもカッコよくて、一目惚れしてしまったんです。
この年で声優初挑戦、『私でいいのかな』と悩んだんですが、こんなに直感的に『好きだわ』と思える役を頂けたので、挑戦させて頂きました。」
樋口さんは、このようにエンシェント・ワンを「女性から見てもカッコよくてドキドキする」と評し、役に惚れ込んだ想いを語ってくれました。
「ナチュラルメイクで剃髪、決して大げさなお芝居をしているわけではないのに、あんなに美しくて威厳に溢れているんです。
この人にどうすれば追いつけるだろうかと考えながらやらさせていただきました。」
樋口さんは、エンシェント・ワンの好きなところとして「すごい魔術の使い手で、しかも数百歳という設定なのに、なんだか女性らしい可愛らしさも兼ねているところ」を挙げます。
「それにお芝居もカッコよくて。
サラっと流すところにドキドキさせられました。
とにかくティルダさんのお芝居と姿に惚れ込みましたね。」
映像に合わせようとするのではなく、その場で芝居するくらいのボルテージで
自身にとって初めての吹き替え収録について、樋口さんは「勝手の違いに驚きました」と振り返ります。
「普通に声でなぞるだけでは届かなくて。
ティルダ・スウィントンさんのお芝居のトーンそっくりにやれば良いのかなと思っていたんですけど、それだと通じないんです。
声優さんの表現性を足さないと通じない世界なんだと収録1日目で学びました。
ものすごいショックで、そこから毎日あがきながら挑みました。」
そこで樋口さんは、女優ならではのアプローチで吹き替えに挑んだそうです。
「映像に合わせようとするとどうしてもうまくいかないので、ちょっと掟破りなんですが、映像も見ず、音も聞かない。
芝居のトーンと音の長さだけを体に叩き込んで、その場で芝居するくらいのボルテージで立ち向かいました。」