デイミアン・チャゼル監督(左)とライアン・ゴズリング

 映画『ラ・ラ・ランド』の来日記者会見が27日、東京都内で行われ、デイミアン・チャゼル監督と主演のライアン・ゴズリングが出席した。

 本作は、現地時間8日に開催された第74回ゴールデングローブ賞で史上最多となる7部門を受賞し、第89回アカデミー賞でも史上最多タイとなる13部門14ノミネートを果たした。

 初来日のチャゼル監督は「ものすごくすてきな歓迎をしていただきうれしく思っています。愛を込めて作った映画を日本で見ていただくことができてうれしい」と喜びを語った。

 『きみに読む物語』(2004年)以来13年ぶりに来日したゴズリングも「この作品で来日できてうれしい。日本の方はロマンチックでミュージカル好きと聞いています。ぜひ楽しんで」と呼び掛けた。

 数々の受賞にチャゼル監督は「まだちょっとショックが抜けないのと同時に光栄。(アカデミー賞の)ノミネートの発表を聞いた時はライアンと同じホテルにいたので、シャンパンでお祝いしました」とほほ笑ましい様子を明かした。

 ゴズリングも「映画を作ったこと自体が賞に値するほどの特別な作品。その上でノミネートされることは全く予想していなかった部分で、私たちのチームの大勢の人たちが認められたことはとても感慨深い」と胸を張った。

 また、チャゼル監督は「無意識にいろいろな映画のオマージュをしているところもあると思う。たくさんの映画のいろいろな思い出の中を泳ぎながら作っていった部分がある」と映画製作の過程を振り返った。

 ゴズリングは「映画はスマートフォンで見るものじゃない。映画館で大勢の人たちと共有して一緒に見るものだ。そういうものを作りたいねと最初から監督と話し合っていました。他の人と一緒にこの映画を見る体験が素晴らしいと思うし、実現できたことは非常に満足」と手応えを語った。

 会見の最後に、2人は日本公開を記念して鏡開きを行った。掛け声と共に木づち振り下ろすと「いい匂いがしますね」「飲んでいいですか?」と興味津々の様子だった。

 映画は2月24日から全国ロードショー。