ディズニー公式YouTubeチャンネルが、『モアナと伝説の海』モアナ役日本語声優・屋比久知奈さん関連動画を続々公開!
生歌初公開となった監督来日イベント舞台裏の様子も。
屋比久知奈さんの生歌の魅力と、生歌が聴ける貴重な機会である、「フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート2017」(2017年3月26日)出演情報も、まとめて紹介します。
監督来日イベントで生歌初披露
2017年2月9日に開催された、『モアナと伝説の海』監督来日イベント。
モアナ役の日本語吹き替え声優、屋比久知奈さんは、ジョン・マスカー&ロン・クレメンツ両監督へのプレゼントとして、「どこまでも ~How Far I’ll Go~」の生歌を初披露しました。
心揺り動かされる表現力! 屋比久知奈の生歌
私は幸運にも……仕事とはいえ、本当に本当に幸運だったと、いま実感するのですが、屋比久知奈さんの “生歌初披露” の場に、居合わせました。
ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ両監督への公開質問のあとで、舞台に登場した屋比久知奈さんは、見た目ではっきりとわかるほど、緊張していました。
挨拶の出だしでは、一瞬詰まる様子も。
トークも、気の利いたことを言おうという余裕はなく、「失敗しないように……」という方向に意識が向いていたように見えました。
が、ひとたび歌い始めると、空気が一変。
大勢の報道陣や、(私を含む)メディア関係者が目の前にいるはずなのに、屋比久知奈さんは、あっという間に、私たちの存在しない、別の世界へと入り込んでゆきます。
もちろん、入り込んだ先は、モアナの心の中です。
「どこまでも ~How Far I’ll Go~」に込められた、モアナの感情や、思い。
一つひとつ、丁寧に汲み上げ、歌声として表現していきます。
この舞台度胸は、それまでの “緊張していた大学生の女の子”の姿からは、想像もつかないものでした。
“モアナを演じる” にとどまらない屋比久知奈の生歌の魅力
閉塞感や、悩みを歌っていた、前半部分から、「空と海が出会うところは〜」以降、モアナの期待や希望を歌うセクションに移るのですが、ここからが屋比久知奈の本領発揮。
屋比久知奈さん自身の、歌う喜びや、“歌が大好き” という思いが、全身から感じられるようになってきます。
逆説的ですが、自分が発した歌声に、一体化することで、屋比久知奈は、誰にも侵されない、揺るぎない存在になる——そんな気さえしてきます。
後半の、伸びやかな歌声と、混じりけのないダイレクトな感情は、圧巻の一言。
天地鳴動の脅威に立ち向かう、ディズニーのヒロインに負けず劣らずの、無敵モードのヒロインの姿が、そこにありました。
日本語がまったくわからないというロン・クレメンツ監督、そして(タラおばちゃん役)夏木マリさんが、感動のあまり、涙するほど。
単に、モアナを “演じる” だけでは、ここまで心揺さぶられたりはしません。
屋比久知奈という個性、あるいは天賦の才あってこそ。
私も、取材を終えてから、少なくとも半日は、興奮が収まりませんでした。