自らソロになることを選び、新たな出会いを求めることも一つの選択肢としてあり得るのです。
さて、そういう意味では、実際にソロになった際にどのような生活をするのか、想像し準備をしておく必要もありそうです。
ママが60歳を迎えるころには、ほとんどのお子さんが成人していると考えられます。ママを卒業した頃に、どのような環境にいるのかがポイントとなりそうですね。
その回答の一つとして考えられるのが、“仕事”との繫がり。有償労働の有無で経済的にも差がありますが、働くことで、社会的な承認や達成感を得ることができます。また、仕事仲間や趣味仲間など新たな出会いもありますよね。
専業主婦の方は中長期的なプランとして、仕事を始めることを考えてみてはいかがでしょう。そのための資格取得だったり、関係作りに労力を費やしてもいいかもしれません。
また、既に仕事の経験のある人も、どのように仕事に戻るのかを計画すると良いでしょう。
今すぐ、仕事復帰が叶わない状況であっても、最近では家事代行サービスや育児サポートが整いつつあるので、こういった仕組みに頼るのも一つの手です。
同書でも、家族外に広く関係を持つことを推奨しています。
自己を犠牲にして、我慢をして、無償で働くことが、家族を愛する証明ではない。自分のやりたいことを我慢して、パートナーの行動に腹を立てる毎日が家族だとしたら、それはまさにリスクでしかない。
《中略》家族は、家族だけしか頼れない依存型集団になるべきではなく、父も母も子もそれぞれが家族外に複数のコミュニティとの関係性を持ってほしい。それぞれの個人の中の多様性を自分で認め、『○○ちゃんのママ』という以外の自分自身を覚醒させてほしい。出典(『超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃』)
今回のコラムは、「進んで離婚して繫がりを求めなさい」ということではありません。
ただ、人類の平均寿命がのび、また、男性よりも女性の方が平均寿命が長いことが分かっている時代です。
人生は意外と長いということを認識し、もし、ご自身がソロになった際に、どう生き抜くのか。頭の片隅で考えておくのも良いのはないでしょうか。
日々に奮闘しているママだからこそ、少し先のことも考えてほしいのです。