結局、『MAMACITA-AYAYA-』『SORRY,SORRY』『Magic』『Mr.Simple』で続けざまの“もう1回コール”に応えると、最後は自ら「『Opera』お願いします! 僕がダンスアイドルだと知らない方に実力を見せないと!」とファンとのコミュニケーションを楽しんだ。
「ファンの近くで触れ合うのが大好き」というキュヒョン。アンコールの『SKY』では、トロッコも使わず歩いてフロアを練り歩き、ひとりでも多くのファンと触れあうためにハイタッチ。こういう精神は、つくづくSUPER JUNIOR育ちだと感じさせる。
しかし、惜しむようにファンとの触れ合いを望むには、大きな理由がある。この横浜アリーナ公演が、キュヒョンにとって入隊前最後の日本でのコンサートとなるからだ。
全編を日々進化を遂げる日本語のMCで進行するが、この日、唯一の韓国語で話したのは最後だけ、彼の正直な気持ちだった。
「本当に今日が最後の日だということが信じられません。パシフィコ横浜からスタートしたツアーも、今日で16公演目。客席を回って触れ合いながら、“どうして皆さんは僕のことが好きなのだろう?”と考えけど、近くに行くと、僕への愛がその眼差しから伝わって、本当に幸せな気持ちになります。だから、もっと大勢と触れあえるように頑張ってきたけれど、いつの間にか、今日が最後の日になってしまいました。
今日で日本での公演は最後です。僕は当分の間、歌えなくなるので……(涙ぐみ言葉がつまる)、多くの方に歌を聴いていただけなくなると思うと寂しくなります。でも、ここでこんなにも多くの方たちが聴いてくだっている。だから、僕の歌はかわいそうなんかじゃない。僕がいなくても僕の歌を聴いてくださいますよね?
僕はあまり泣くタイプではないけど、最後の日だと思うと泣いてしまって。僕がいない間も、僕の歌たちが皆さんの隣で見守っていてくれると思います」