「今まで一番歌った曲」という、キュヒョンらしいバラード曲『光化門で』がアンコール・ラストを飾ったが、彼の活動休止前最後の日本での歌をファンが大きな声で一緒に歌うことで支える。

イヤモニを外してそんなファンたちの顔をゆっくりと見渡し、満足気な顔を見せるキュヒョン。“日本ツアーお疲れ様! ギュ、待ってるよ!”というカードを掲げながらウェーブでサプライズを仕掛けるファン。「一緒に思い出を残したい」と、ステージの上からファンと一緒に動画や写真を録るなど、涙ではなく笑顔で“最後までファンとともに”というキュヒョンの気持ちが溢れたライブ。

「また会える日まで、元気でいてください。一番大事なことは、僕を忘れないことです。気を付けて帰って、シャワーを浴びていい夢見てね。大好きでーす!」と大きなハートを両手で作り笑顔で手をふるキュヒョンに、2年間離れる悲壮感はない。そこには、キュヒョンの歌声と同じ、温かい気持が溢れていた。きっとこのライブに来た人は、彼の歌に見守られながら、2年後にまた彼を暖かく迎えてくれるだろう。

レコード会社のプロモーター、ディレクターを経てエンタテインメント系ライターに。現在はK-POPアイドルのインタビューを中心に執筆。好きなアーティストはユ・ヨンジン。アイドルはYMOとソ・テジ。