■誰もが気になる“若さの秘密”
発表会のラストは荒木先生への質疑応答コーナー。やはりというか何というか、荒木先生への質問は“その若さ”の秘密について集中した。
昨年で漫画家デビュー30周年、先月で52回目の誕生日を迎えた荒木先生だが、単行本の著者近影などを見てみるとデビュー当時からまったく老けていないのは有名。ネット上でもたびたび話題となり、「なぜ若いままなのか?」「石仮面をかぶって人間を超越したのでは?」「リサリサ先生と同じく波紋法で老化を止めているんだろう」「外見を変えるスタンドをもっているに違いない」など、作品中のアイテムやギミックになぞらえたさまざまな憶測が飛んでいた。事実、間近でそのお顔を拝見しても、50代とは到底思えない。シワの無さ、たるみなくシャープな顎のライン、肌のつや、まっすぐ伸びた背筋に軽やかな足取り……誰がどう考えたって30代後半の外見年齢だろうと思えた。
それに対し荒木先生は「最近の質問ナンバーワンはそれなんです」と苦笑しつつ、「東京都の水道水で毎日顔を洗っています」とごく簡潔に回答。ほかにも精力的な執筆活動の秘訣として、規則正しい生活を大切にしているからとも語られた。石仮面や波紋法の話が出ることはなく、どうやらまだ未知のパワーを我々人類に授けるのは早いと判断されたようだ。
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