ペルソナとは
製品やサービスを作る際に描く、架空の人物像のこと。年齢、職業、居住地だけではなく、趣味・嗜好、休日のすごし方、Web・ソーシャルでの行動などを細かく設定することで、効果的なマーケティング・販売戦略を決めることができます。
今回の気になる検索ワードは「2回目のデート アウターが同じ」。
なんとなく分かる。「よっしゃ、2回目のデートにこぎ着けたぞ!」と思いきや、目的地に向かう電車の中、ふと気付く。
「やばい。前回と同じ格好してる!」と。どうする。ユニクロによるか?
しかし本来、男なんて基本的には着替えないものである。なんならパンツの「表、裏」をそれぞれ一着と勘定して、その日に着用したパンツを裏返して穿き、翌日を過ごすという輩もいた。いや、これくらいは今でもいるはずだ。
正直、パンツと靴下さえ変えられれば、生きていける。いや、着替えなくても生きてはいける。いや、さらにいえば、最終的には下着も食い物になるのかもしれない。
その昔、洗濯洗剤のコマーシャルで「見えない汚れもキレイに落とす!」という宣伝文句があり、小学生の僕は「へえ、見えない汚れもあるんだ。それをも落とすんだ」と感心していたが、それを見ていた兄が「見えないなら落とさないでいいじゃん」と呟き、僕は「これは兄の一本勝ちだ」と納得した。
そう考えると、過去20年ほどで、何を持って「不潔」と受け取られるかがずいぶん変わったように思う。
僕は結婚したことで家の中に「キレイ好き」の人(嫁&娘)が存在するようになり、「ジャンパーやらコートやらの上着以外の服は全て、一日着たら洗うものである」と認識するに至った。
それまではTシャツでさえほぼ着替えなかったし、仮に着替えたとしてもそれまで着ていたシャツを洗うこともなかった。
シャツなら一週間ほどは着続け、自分でも良くわからないのだが、洗わない代わりに「寝かせる」ということをしていた。
「寝かせる」といっても、ただそこら辺に放置しておくだけだ。
そしてシャツが半袖ではなく、長袖の場合は二週間ほどは着続けた。
何故、長袖だと長持ちすると考えていたのか、そして「長持ち」とは一体何を意味しているのか、自分でも分からないが、その論理のまま、トレーナーなら三ヶ月ほど、洗わずに着続けていたこともある。
ズボンに関しては何ヶ月だって穿いていたように思う。
大学生から一人暮らしの何年間かのあいだのことだから、個人的にはそんなもんだ、と思っているが、ここ最近の街中や電車の中で見かける大学生や二十代男子の、おしなべて爽やかな〜感じを見ると、僕はなかなかに「汚男」だったのかもしれない。
やはり、これは時代がどうこうではなくて、僕自身がただ汚かっただけなのかもしれない。上に書いたような話題に事かかないことに、その恐れが段々と強くなってきた。
小学校の卒業アルバムの写真撮影で、みんなが見てる前で写真屋さんに一人一人撮影される。
男子達はもちろん恥ずかしいので大騒ぎでふざけていたのだが、その中で「せっかく撮ってもらうんだから、顔を洗おう」という流れになった。なんというか、わざと七三に分けるとか、そういう「逆にわざと気取ってみせる」みたいなことを男子達が始めたのだ。
その際、僕も石鹸を使って念入りに顔を洗ってみた。そしてみんなのもとに戻っていくと
「あれ?秀人が色白になった!」とザワついた。
そう。普段、「顔を洗う」といっても、水をかけてパチャパチャやってタオルで拭く、ぐらいのことしかしていなかったため、いざ石鹸でしっかりと洗ったことにより「秀人の本当の肌」が現れたのだ。
さらには、今になってそんな「一瞬で色白になった」思い出とともにの卒業アルバムを開いてみると、みんなに騒がれるほど「色白」でもないという事実がまた、悲しい。
どちらかというと「色黒」に分類される岩井少年の写真を見ながら「普段、どんだけ汚かったんだよ」と、溜め息とともにアルバムを閉じずにいられなかった。
そんな訳で「2度目のデート アウターが同じ」なんてこと、実は一度も思ったことがない、筆者であります。
そんなこと気にするくらいなら、意中の相手を面白がらせたりすることを考える方が、よほど重要なんじゃないの?と思っている。
ただし、背中に巨大な初音ミクとかが描いてあるジャンパー等は例外かもしれない。金閣寺とかさ。分からんけど。
「2回目のデート アウターが同じ」
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