『サクラサク』(『ラブひな』)

2000年に放送された『ラブひな』は、この年を代表するアニメ作品の一つであり、ラブコメアニメの名作。『サクラサク』は、そのオープニング主題歌であり、劇中で浦島はるか役を演じる林原めぐみさんのシングル曲としてリリースされました。

浮遊感のあるシンセサイザーのメロディやSE的なスクラッチ音も使用された大変に賑やかな楽曲で、数ある林原さんの楽曲の中でも、特にポップなフィーリングをリスナーに与える曲調となっています。

桜ソングというと、恋にまつわる楽曲が多い印象ですが、この曲は、真っ直ぐなメッセージ性が特徴の応援ソングであり、人生賛歌といったニュアンスが強い楽曲です。前述した陽性のサウンドも相まって、林原さんのポジティブなキャラクターとも強くマッチしたナンバーでした。

作詞、作曲を担当したのは、2004年に急逝をされた岡崎律子さんです。岡崎さんは、『ラブひな』に多くの楽曲を提供し、この作品を力強く支え続けたアーティストであり、この方を無くして、アニメ『ラブひな』は成立しえなかったといっても過言ではありません。

『サクラサク』のセルフカバーも収録された岡崎さんのアルバム『ラブひな OKAZAKI COLLECTION』にて、その功績を振り返ることができますので、『ラブひな』という作品を通して、素晴らしいメロディと言葉を遺した名アーティストの音楽世界に、是非とも触れていただければと思います。

『サクラサクミライコイユメ』(『D.C. ~ダ・カーポ~』)

「桜」が物語の重要なキーアイテムとして登場するテレビアニメといえば、『D.C. ~ダ・カーポ~』シリーズです。

「yozuca*」さんが歌う『サクラサクミライコイユメ』は、記念すべき第一シーズンのオープニング主題歌に起用されていたナンバーで、伸びやかでメロディアスなサウンドが特徴の楽曲でした。

『D.C. ~ダ・カーポ~』というと、この曲を即座に連想される方も多いのではないでしょうか? まさに、シリーズを代表する名曲です。

yozuca*さんの慈愛に満ちた歌声や、「君」との関係性を美しい情景描写と共に描く写実的なリリックも、ただただ素晴らしいの一言です。

この曲と同じく、yozuca*さんが担当した同シリーズの主題歌である『サクライロノキセツ』(『D.C.S.S. ~ダ・カーポ セカンドシーズン~』OP)や、『サクラキミニエム』(『D.C.II ~ダ・カーポII~』OP)といった諸楽曲も併せて必聴です!