『花ハ踊レヤいろはにほ』(『ハナヤマタ』)
「よさこい」に挑む女子中学生たちの青春模様を描いた『ハナヤマタ』は、『まんがタイムきららフォワード』連載作をマッドハウスがアニメ化した作品。所謂"きらら系アニメ"のスマッシュヒット作です。
主演声優さんによる本作オリジナルの声優ユニット「チーム“ハナヤマタ”」が歌う『花ハ踊レヤいろはにほ』は、作詞に畑亜貴さん、作曲に田中秀和さんという「畑亜貴+MONACA」な最強の布陣を迎えた楽曲です。
バンド感の強いサウンドを使用しており、そこに、それぞれの声質の違いをフルに活かした声優さんのアンサンブルが乗る、声優ユニットの楽曲として、そしてキャラソンとして、とても上質な一曲に仕上がっています。
サビでメロディを一気に盛り上げて、終盤で急激にトーンを落とす緩急を付いた構成も上手く、田中さんの作曲術のテクニックに大いに唸らされる楽曲です。
勿論、畑さんのペンによる歌詞もキレにキレていて、この作家さんならではの擬音を多用したリリックは、この曲に独特のリズム感と圧倒的な多幸感を与えることに成功しています。
2010年代のアニソンを代表する新生代の桜ソングです。
『桜のあと(all quartets lead to the?)』(『夜桜四重奏 ~ハナノウタ~』)
この曲は、曲のタイトルと、曲が起用された作品タイトルの両方に「桜」というキーワードが使用された、まさに桜づくしなアニソンです。
『オリオンをなぞる』(『TIGER & BUNNY』OP)や『シュガーソングとビターステップ』(『血界戦線』ED)といったヒット曲をリリースし、また、アニソンシンガーや声優アーティストへの積極的な楽曲低曲でもアニメファンに知られる「UNISON SQUARE GARDEN」の『桜のあと(all quartets lead to the?)』は、2011年にリリースされた楽曲です。
この年に放映された『夜桜四重奏』のテレビシリーズ第二期にあたる作品、『夜桜四重奏 ~ハナノウタ~』の主題歌として作品世界の盛り上げに一役買いました。
とてもキャチーな楽曲でありながら、一筋縄ではいかないちょっと捻くれた展開も得意とするこのバンドらしく、口語体で綴られる独特なセンスの歌詞と共に、聴く者に強い印象を残す一曲となっています。
まさに、今の時期にピッタリなナンバーですよ!