妄想歌謡劇「上を下へのジレッタ」の制作発表が10日、東京都内で行われ、出演者の横山裕、中川翔子、浜野謙太、本仮屋ユイカ、竹中直人、脚本・演出の倉持裕氏ほかが出席した。
1968年に『漫画サンデー』で連載された手塚治虫の同名漫画を初舞台化した本作は、マスコミ社会を舞台に、さまざまな角度から湧き出る人間の欲望を風刺する。
横山は「歌ありの演劇も初めてで、初めて尽くしの挑戦です。現場はパワフルに動いていて、スピードが目まぐるしい」と語り、「初めて“ボイトレ”もやらせてもらって、歌ってこんなに難しかったっけと思っています。関ジャニ∞ってそういうのをあまりやってこなかったので本当に大変」と笑わせた。
倉持氏は横山のボイストレーニングの成果を「目に見えてすごいです。人一倍練習量も多いし、先行して歌の稽古もやってくれて」と明かした。
浜野も「歌がいいんですよ。(声の)高い人かと思っていたら低音がすごくて。メンバーもびっくりすると思う」と絶賛した。
横山は「関ジャニ∞でやっている時は『低音がいい』なんて言われたことがなかったのでびっくり。いろいろな人にそう言っていただいてありがたい」と照れ笑いを浮かべた。
演じる、自称・天才TVディレクターの門前市郎について横山は「野心家というのでぱっと出てきたのは、関ジャニ∞メンバーの村上信五。お金好きですからね、参考にはしていないですけど」と笑いを誘い、「門前は野心にあふれていて、近くにいると迷惑をこうむりそうだけど、俯瞰で見るとかっこいい。ちょっとでもモノにできるように、かっこいい門前を見てもらえるように頑張っているところ」と語った。
また、舞台期間中は「すごく夢を見るんです。必ず舞台上で失敗している夢を。しんどいです、今」と相当追い詰められている様子で、稽古1週間でせりふが全て頭に入っていることを褒められても「入れようとはしているんですけど、だから夢に出てくる。本当にうなされていて、今日も5時半ぐらいに起きました。起きてリビングに行って、台本を読んで安心してまた寝るというか」と日々の様子を語った。
舞台は5月7日~6月4日まで都内、Bunkamuraシアターコクーンで、6月10日~19日まで大阪、森ノ宮ピロティホールで上演。