みなさんは、家族で集まって話し合うことはありますか?

何か特別なことがない限り、家族そろって話し合う機会がない家庭も多いのではないでしょうか。

大阪在住のもひかんさん一家は、2015年9月から月に1度の家族会議を続けています。もひかんさんは、妻(ママ)、娘のなごみちゃん、息子のかずとよ君、母(ばあば)の5人暮らし。

毎月のはじめに家族会議を開き、前の月に立てた目標の達成具合やその月の目標、議題について話し合っているそうです。

そんな家族会議の議事録をTwitterで公開したところ、ユニークな内容が大きな話題になり、書籍なんでも解決! もひかん家の家族会ぎ』が出版されるほど

なごみちゃんの書く議事録も「可愛い」と大人気です。

現在もひかんさんのTwitterフォロワー数は7万人を超え、ついに家族会議の議事録や内容を記録した書籍『なんでも解決! もひかん家の家族会ぎ』が発売されました。

今回はもひかんさんにインタビュー!家族会議について詳しくうかがいました。

1:議事録は「もうわき見運転をしない」という決意表明から始まった

もひかんさんは、トラックの運転手。家族会議を始めるきっかけとなったのは、仕事中のわき見運転による事故だったそうです。

ケガ人はいませんでしたが、この事故により、会社に大きな借金を抱えることになったもひかんさん。この危機的状況を家族で乗り越えるため、みんなが目標を立て、話し合う毎月の家族会議につながったといいます。

――家族会議が始まったのは2015年9月6日ということですが、最初から議事録はあったのでしょうか。

もひかんさん「それ以前にも、月1回ではなかったのですが、家族のピンチや家族に大きなイベントがあるときには、集まって話し合う場がたびたびありました。

定期的なものではなかったので、家族会議とは呼ばず、議事録も残していませんでした。議事録を始めたのは、事故を起こしてしまった月ですね。それが2015年の9月です。」

――書記をなごみちゃんが担当することになった理由はありますか?

もひかんさん「家族全員に役割分担を持たせたかったのと、当時は小学校3年生で字が少し汚いのが気になっていたからです。字を丁寧に書くきっかけになればと思い、書記を任せました。

ただそのころは『字をキレイに書きなさい』と私がしつこく言っていたので、議事録を書くこと自体は嫌がっていたんです。絵がすごく好きな子なので、ご褒美に議事録の右下に好きな絵を描いていいことにして、なんとかこなしていた感じです。」

――議事録の投稿を毎月楽しみにしている方も多いと思いますが、そもそも議事録をTwitterで公開しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

もひかんさん「最初の頃のフォロワーは、トラック仲間が多かったんです。Twitterで議事録に投稿したのは、トラック仲間たちに『もう事故を起こしません』『私は前を向いて運転します』という決意表明でもありました。そのため最初の頃は、楽しく、みんなを笑わせたいという趣旨ではなかったです。

事故を起こした時にスタートした月一の会議なので、今も変わらず私の目標は『前を見て運転』ですし、安全運転ができていても毎月の結果を「〇」にせず「△」にし続けているのは、事故を起こさないためです。」