それぞれの家族との関係を通じた人物描写
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−−今作では特にベルと野獣の家族について語られていますが、どのように意識して作ったのでしょうか。
「実際にキャラクターを役者に演じてもらう時に深みを与えてあげなくてはいけません。
例えばモーリスとベルはどうして村に住んではぐれ者のような生活をしているんだろう、というところがあります。
考えとして私が思ったのは、彼らは隠れているんだと。
父親は密集した街でかかってしまう病から娘を守るためにこの村にいると。
そういった状況から映画を通して伝えていることは、人間なにかを避けて、危険から逃れようとしても結局は逃げることができないこと。
父親から映画を通して学べるのは、人間は隠れ続けることができない、リスクを負うことによって何か素晴らしいことが起こるということが映画で伝えられています。
そういうように、実写では人間味というものを与えることがあります。
この親子は共にとても愛し合っていますが、ベルは母親についてもっと知りたい、もっと冒険に出たいという気持ちがあって。
なぜベルがそう思うのかと言えば、実は彼女の母親がそうであったから。
彼女は失ったものへの憧れを語ることによってベルに深みを与えています。
また母親を追求することによって、今度は野獣が彼女のパートナーになり、彼女が知ろうとしていたことを説明してあげたりすることで、2人の絆が深まっていくということにもなります。
そして母親がかかった疫病についても野獣が説明することによって、野獣自身の母親を失った闇を抱えているという、2人の共通点が生まれる。
そういうことを描いています。」
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