「死ぬまで忘れたくない!」と思ったら、記録せずにはいられない

——ご自身が特に気に入っているエピソードをお教えください。

ヤマモト「漫画にも描きましたが、息子がある日私と娘を抱きしめて『ぼくの手は大きいから、二人ともギューッってできるよ!!』と言った言葉が忘れられません。

まだ小さな小さな手なのに、一丁前に私たちのことを守ろうとしてくれていると思うと涙が出てしまいました。」

——忙しい毎日の中で、お子さんの貴重な一瞬を見逃さないコツがありましたらお教えください。

ヤマモト「コツというか……ただほかのお母さん方と同じように、我が子の一挙一動を可愛いなぁと思いながらニヤニヤと眺めているだけですね~(笑)

私は記憶力に自信がないので、記録に残したがる癖があり、『これは死ぬまで忘れたくない!』と思ったら、書いておかないと気が済まないのです。でもそれは、他のお母さんも同じだと思います。私だからできるのではなく、誰でも知らないうちにやっていることではないかと思います。」

——息子さんの赤ちゃん返りと、カフカさんの仕事復帰についての漫画は思わず涙が出てしまいました。今までの子育ての中で、大変だったことやその乗り越え方をお教えいただけますか。

ヤマモト「私の場合、平日は長時間保育園に預けているので、子育ての大変さについて語るのはおこがましいかもしれませんが、やはり子供の心が不安定になっているのを感じた時や、子供が病気になった時が一番つらいですね。辛いときの乗り越え方……正直私の方が教えてほしいくらいです~!!(笑)」

いかがでしたか。書籍『家族ほど笑えるものはない』ではインスタグラムに投稿されたイラストだけではなく、描きおろしのイラストや漫画も多数掲載されています。ぜひチェックしてみてください!

 

ライター。音楽系の出版社で6年間勤務した後、かねてからの目標であったアメリカでの短期留学を果たし、現地でフリーペーパー制作のボランティアを行う。帰国後は、実用書を扱う出版社にて女性エッセイや心理本などの編集を担当。その後、ライターとしての活動を始める。北欧のヴィンテージ食器が好き。